「どちらが勝っても物価高」大統領選控え進んだ円安 今後荒い展開も
アメリカ大統領選の開票が始まり、外国為替市場では円安が進んでいます。
大統領選の開票が本格化した日本時間午前9時以降、円相場は1ドル=151円台半ばから1円以上下落し、一時1ドル=153円台前半まで円安が進みました。
開票序盤では、共和党が地盤とする州でトランプ氏に勝利確実が出て、獲得した選挙人の数でトランプ氏がリードしていることを受けた動きとみられ、ドルを買って円を売る動きが広がっています。
ただ大統領選の行方を左右する激戦州の大勢が判明し、勝敗が判明するには時間がかかるとみられていて、今後の情勢によっては為替の動きも変化する可能性があります。
1ドル150円台へと円安が進んでいる。米長期金利上昇と、衆院選で石破首相が率いる自民党の苦戦が予想されることが要因だ。石破政権が弱体化すれば、日銀は追加利上げの支持を受けにくくなる。米長期金利上昇は、11月の利下げ観測が後退したことが背景だ。米大統領選挙でも、いずれが当選してもインフレを助長する可能性がある。
5. 相場見通し
ドル円の想定レンジ
具体的な数字で見ていくと、上値は現在の水準から155円を超えた場合、次の目標として158円が意識されます。一方、下値は150円の大台が重要な節目となり、これを割り込むと147円近辺まで下落する可能性があります。つまり、選挙結果次第で約5円程度の変動が予想されます。
米大統領選の投開票日を目前に、外国為替市場では円安ドル高が進んだ。両候補とも大型減税などを掲げており、米金利が上昇傾向にあるからだ。
4. 議会選挙の影響
大統領選挙と同時に行われる議会選挙も、為替市場に大きな影響を与えます。現在の予想では、下院は共和党優勢、上院は接戦とされています。大統領と議会の支配政党の組み合わせによって、市場の反応は大きく異なってきます。例えば、トランプ氏の勝利と共和党の議会支配が重なれば、最もドル高に振れやすい展開となるでしょう。
1. 選挙の概要
いよいよ来週11月5日(日本時間6日朝方から開票)にアメリカ大統領選挙が実施されます。今回の選挙は、民主党ハリス氏と共和党トランプ氏の一騎打ちとなりますが、世論調査ではトランプ氏がやや優勢とはいえ、歴史的な接戦が予想されています。当日まで勝敗の行方は全く予測できない状況です。
目前に迫った2024年のアメリカ大統領選。トランプ氏・ハリス氏の大接戦で、勝敗の行方は見通せない。そんな中、どちらの候補が勝つとドル円は上がるか、下がるのか…外為どっとコム総合の宇栄原研究員がザックリまとめ解説ののちチャート分析を軸に大胆予想します。
また、11月5日に米国の大統領選挙が行われる。以前から、トランプ氏が当選すればインフレ加速で、FRBの利下げが難しくなって、長期金利も高止まりすると考えられてきた。目下、トランプ氏は激戦州でやや優位に立っている。これも金利上昇を促している。
アメリカ大統領選の開票が始まり、外国為替市場では円安が進んでいます。
大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリストも、必ずしもトランプ氏勝利で株高とはならないと予測。これまでは大統領選挙後に株価が上昇するケースが多かったが、今回は既に株高が進んでいる上、トランプ氏当選に伴う米長期金利の上昇に株式市場が耐えられないリスクがあるとみている。
【アメリカ大統領選挙レポート:為替市場への影響】迫る大統領選挙
16年の大統領選直後、アジア市場ではトランプ氏の貿易政策への懸念や政策全般への不透明感から株価は一時急落。リスク回避による円買いも進んだが、すぐに同氏の減税や規制緩和への期待感から相場は反転し、大幅な株高とドル高・円安、長期金利の上昇をもたらした。
どちらが勝っても円安圧力か トランプ氏復帰の混乱懸念―米大統領選
来週の円相場は荒い動きになりそうだ。米国の大統領選は共和党候補のトランプ前大統領と民主党候補のハリス副大統領が接戦となっている。ホワイトハウスと上下両院の主導権をすべて共和党が握る「レッド・スウィープ」となるか、政権と議会で「ねじれ」が起こるかなど、結果次第で相場が上下に振れる展開が予想される。
もしハリ」なら無風!?米大統領選後のドル円相場を専門家6人が大予測
各種世論調査によると、大統領選はだ。そうした中でも、選挙結果の予測市場であるポリマーケットの値動きやトランプ氏が立ち上げたソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」を提供する株の上昇、最近のドルや米長期金利の上昇を見る限り、一部の投資家はトランプ氏勝利を見込んだ取引を既に行っている可能性が高い。
【NHK】7日の東京外国為替市場はアメリカ大統領選挙でトランプ前大統領の当選が確実になったことで、今後アメリカで再びインフレの傾向…
しかし、トランプ氏は新たな関税の導入も政策の柱に掲げており、景気の先行き不透明感が徐々に高まって株高は短期で終わるかもしれない。市場は既にトランプ氏勝利の可能性を相当織り込んだとの指摘もあり、2016年の大統領選後に起きたトランプラリーの再現は期待しにくい状況だ。
米国大統領選挙の投開票が、11月5日に迫っています。この結果によっては世界の経済情勢が大きく変化することから、大きな注目が集まっています。
5日の米国大統領選で共和党のトランプ前大統領が勝利した場合、日本の金融市場ではドル買い・円売り、株買いが最初の反応になり、民主党のハリス副大統領が当選すれば円買いが進むとみられている。
米大統領選「ドル円相場」のアノマリーを検証してみた ! | マネー
日程を確認すると、米大統領選挙の11月5日とほぼ重なって、11月6・7日にはFOMCがある。そこで利下げが実施されないとドル高になる。その後、クリスマス商戦の結果が12月中におおよそわかってくると、FRBの追加利下げがあるかどうかがはっきりしてくる。為替が円高方向に切り返すとすれば、方向感はその辺から変わってくる可能性がある。