Toll様受容体とは何ですか?どのように腫瘍耐性を引き起こしますか?
一方、受容体に結合される抗原の部位も、タンパク質でできています。
このタンパク質を、MHCといいます。
MHCは、主要組織適合抗原の略です。
MHCは、免疫細胞の受容体と結合する部分です。
MHCは、ヒトを含めた様々な動物がもつ膜タンパク質の総称です。
その中でも、ヒトがもつMHCを特に、HLAといいます。
HLAは、ヒト白血球抗原の略です。
免疫細胞はどのように抗原を認識するのでしょうか。
免疫細胞には受容体というタンパク質がついています。
受容体が抗原と結合した場合、免疫細胞は抗原だと認識することができます。
パターン認識受容体の例:トル様受容体(TLR)【48生物】(新課程では必須 ..
MHCは、抗原の細胞膜上にあり、免疫細胞に認識される部分です。
このMHCを認識していするのが、免疫細胞の表面に存在する受容体です。
その受容体はTCRといい、タンパク質でできています。
TCRはT細胞受容体の略です。
自然免疫を担っている免疫細胞としては、好中球などがあげられますね。
好中球の受容体は、抗原のどの部分を認識するのでしょうか?
実は、抗原の細胞膜、細胞壁、べん毛、DNA、ウイルスのRNAなど、様々なものを同時に認識することができます。
このような、自然免疫を担う細胞がもつ受容体を、TLRといいます。
TLRは、トル様受容体の略です。
好中球の表面には、TLRという受容体があります。
TLRはトル様受容体の略で、タンパク質でできています。
図で、好中球の細胞表面から突起が出ているものがTLRです。
TLRは、非自己全体の認識に繋がる受容体です。
そのため、抗原の細胞膜、細胞壁、べん毛、DNA、ウイルスのRNAなど、様々な特徴を認識することができます。
TLR9は、細菌のDNAに特異的に反応する受容体とわかりました。 □
Toll様受容体(トルようじゅようたい、Toll-like receptor:TLRと略す)はの表面にあるで、種々のを感知して(と異なり、一般の病原体を排除する非特異的な作用)を作動させる機能がある。では、獲得免疫が働くためにもToll様受容体などを介した自然免疫の作動が必要である。
自然免疫によって樹状細胞が異物を取り込む際、樹状細胞の表面にあるTLR(トル様受容体)というタンパク質が異物だと認識する。 図6
自然免疫系は一般的な敵と戦えるよう生まれつき備わっているもので、例えば細菌や菌類による感染の検知に特化したショウジョウバエ(fruit fly)の「Toll(トル)タンパク質」が自然免疫系で働くタンパク質の一つとして挙げられる。私たちの細胞ではこのTollに似た、Toll様受容体(toll-like receptor)と呼ばるタンパク質が10種類あり、個々に特有な、細菌やウイルスに由来する分子を認識している。ここに示すのはその一種で、多くの細菌細胞の細胞壁で見られるリポ多糖(lipopolysaccharide、赤色の部分)を認識する。このような外来の分子を見つけると、Toll様受容体は病原菌と戦うため炎症反応(inflammatory response)を引き起こす。この反応は非常に重要である。例えば、Toll様受容体の信号伝達経路の一ステップが欠損しているマウス(ハツカネズミ)は口内で一般的にみられる常在菌の感染で死んでしまうことも珍しくない。
トル様受容体が,まったく別のものと考えられていた自然免疫と獲得免疫を繋ぐ重要な役割を果たしていることを,図解をもとにわかりやすく説明。
Toll様受容体(Toll-like receptor:TLR)は、自然免疫に重要な役割を果たす抗原受容体。1990年代後半に同定されて以来、ヒトでは10種類のTLRが存在することが分かっている。
受容体であるタンパク質が関係しています。その中から、トル様受容体やT細胞受容体、B細胞受容体 ..
細胞表面にある様々な受容体と同様に、Toll様受容体も2量体を形成して信号を細胞内に伝える。受容体は細胞膜をまたぎ細胞内外に渡って存在しており、細胞外には大きな馬蹄形部分を、細胞内には小さなリン酸化酵素ドメイン(kinase domain)を伴っている。リポ多糖のような病原菌由来の分子は、2つの馬蹄形細胞外部位(ここに示す構造はPDBエントリー )とくっつき、リン酸化酵素ドメイン(PDBエントリー )を活性化して、細胞内へ信号を伝える一連の反応を開始させる。
抗原に対する自然免疫抗体産生を制御する Toll 様受容体複合体の研究」(2004~2006 年度).
自然免疫では、病原性の外来微生物などに共通して存在し、かつ宿主には存在しない特有の分子構造(pathogen-associated molecular patterns:PAMPS)を抗原として認識することで、外来微生物などを排除したり、免疫反応を誘導したりする。その際に働く受容体はパターン認識受容体(PRR)と呼ばれ、TLRもその一種だ。
トル様受容体」「B細胞受容体」「PEPカルボキシラーゼ」「センス鎖 ..
もちろん、この手法はToll様受容体が敵意ある分子を認識するためのものであって、私たち自身の分子を認識するためのものではない。いくつかの型で構造が解かれているが、ここに示すその中の一つは、受容体の細胞外部分のみを含む構造(PDBエントリー )で、35塩基対以上の長さがある2本鎖RNA断片を認識する。(transfer RNA)とマイクロRNA(microRNA)に含まれる2本鎖領域は通常これより短く、細胞内に長い2本鎖RNAが存在することはまれである。そのため長い二重らせんRNAが存在することは、ウイルスがいることを示す有力な信号となる。
TLR: 自然免疫は、パターン認識受容体を用いて自己と病原体(非自己)を区別する。パターン認識受容体の代
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図5 積荷受容体として機能する細胞内レクチンVIP36が糖鎖結合部位に
私たちの周りにはウイルスや微生物などの病原体がたくさんあります。病原体が体内に入ってくると疾患を引き起こします。そうならないために、生物には何重もの防御機構が備わっています()。
まず、病原体を体内に入れないことが重要です。病原体を皮膚で跳ね返し、涙や鼻水で洗い流します。しかし、そうした物理的な防御を擦り抜けてしまうものがいます。そこで働くのが、食細胞やリンパ球などのさまざまな免疫細胞で構成される免疫システムです。病原体が体内に侵入すると、自然免疫が働き出し、マクロファージや樹状細胞などの食細胞が、病原体を捕食します。一方で、樹状細胞は食べた病原体の断片を細胞の外に掲げてリンパ球のT細胞に病原体の情報を伝えます。すると獲得免疫が働き出し、キラーT細胞やB細胞などのリンパ球が特定の病原体を強力に攻撃します。
「自然免疫はあらゆる病原体を攻撃します。だから、食細胞は手当たり次第に病原体を食べているだけだと考えられていました。ところが食細胞は、どんな病原体であるかを認識して自然免疫反応を活性化し、サイトカインというタンパク質を放出して病原体を攻撃していることが分かってきました。病原体を認識する自然免疫の代表的なセンサーがTLRです」と清水さんは説明します。
TLRは1997年に報告されて以来、さまざまな生物で次々と見つかり、ヒトでは10種類が知られています。それぞれ認識するものが異なり、例えば、TLR4はリポ多糖、TLR5は細菌の鞭毛を構成するフラジェリン、TLR3は2本鎖RNA、TLR7とTLR8は1本鎖RNA、TLR9はCpG配列を含むDNA(CpG DNA)を認識します。CpG配列とは、塩基のシトシン(C)とグアニン(G)がホスホジエステル結合でつながったものです。
TLRは細胞膜にあり、外に出ている馬蹄形の細胞外領域と、中にある細胞内領域から構成されます。何も結合していないTLRは分子1個の単量体で存在しています。病原体由来の物質が結合すると、2個の分子が結合した2量体になり活性化します。すると細胞内領域にタンパク質が結合し、「こういう病原体が侵入したぞ」という情報が伝達され、自然免疫の反応が起きるのです()。
「TLRがそれぞれ何を認識するのかが分かってくると、次はそれがTLRとどのように結合し、認識するのかを知りたくなります。そのためには立体構造を詳しく調べることが近道です」と清水さんは解説します。「TLRの立体構造は、2007年くらいから次々と解析されてきました。そうした中で立体構造が不明なまま残されていたのが、TLR7、TLR8、TLR9でした。私たちは、それらの立体構造を明らかにすることを目指しました」
産物である Toll 様受容体(TLR)が自然免疫の成立に重要な役割を担うと同時に ..
自然免疫とは、受容体を介して、侵入してきた病原体や異常になった自己の細胞をいち早く感知し、それを排除する仕組みです。生体防御の最前線に位置している仕組みともいえます。ひとつの分子が、多種類の異物、病原体の分子に反応することができますが、特定の病原体に繰り返し感染しても、自然免疫能が増強することはありません。ここで活躍している免疫担当細胞は、主に好中球やマクロファージ、樹状細胞といった食細胞です。
(トル様受容体)とTCR(T細胞受容体)の違いを覚えるコツです。 TLR(トル様受容体)の語呂合わせとTCR(T細胞受容体) ..
Toll様受容体が持つ特徴的な馬蹄形は「ロイシンリッチリピート」(leucine-rich repeat)と呼ばれるアミノ酸配列の繰り返しでできている。このモチーフ配列は他のタンパク質でも多く用いられており、特に他のタンパク質に結合するタンパク質でよく見られる。阻害剤(ribonuclease A inhibitor、PDBエントリー 、図示はしていない)などの場合、ご想像の通りタンパク質は馬蹄形の内側に結合する。ところがToll様受容体の場合は、対象分子は馬蹄形の側面にある窪みに結合する。これは細菌のリポタンパク質(lipoprotein)を認識するToll様受容体(ここに示すのはPDBエントリー )で特に明確で、受容体にある深い窪みが脂質鎖を取り囲む。この構造を拡大して見るには、画像の下にあるボタンをクリックして、対話的操作のできる画像に切り替えてみて欲しい。