ドル建て保険の特長と、メリット・デメリットについて解説します。


学資保険とはどのような保険かがわかったところで、今度はドル建て保険について見ていきましょう。


福岡でFPをしていますタンベです。

ドル建て終身保険
変額終身保険
変額保険有期型
まずは、それぞれのメリット・デメリットから…
・ドル建て終身保険
メリット
固定金利
デメリット
・固定金利ではあるが以前とは違い金利が低くなっており、貯蓄性はあまりない
・ドル建てでやっているため、為替の影響をいいも悪いも受ける

・変額保険終身型
メリット
・投資信託で運用するため、いいも悪いもリスク(いい方と悪い方のふり幅の事)が出やすい
デメリット
・上記メリットに加え、保険費用に取られる割合が有期型に比べて高い(運用に回るお金が少なくなりあまり増えない)

・変額保険有期型
メリット
変額保険終身型と同じ
デメリット
リスク(一般的なリスク(減る可能性だけ)の意味合いではなく、投資をされている方ならわかるいい方と悪い方の振れ幅の意味合い)がある

・変額終身保険と変額保険有期型の違い
保険期間が終身型か定期型
その分、保険関係費用が高いか安いか
商品ごとで見れば運用関係手数料が高い安いもあります。

ドル建て保険には、終身保険、個人年金保険などの種類がありますが、いずれも貯蓄型といわれる保険です。

ドル建て保険を学資保険代わりにおすすめするポイントについて解説します。

また、米ドル建て終身保険は「終身保険」という性質上、保険料の払込期間が10年〜30年と長い。

仮に、米ドル建て終身保険で教育資金を準備した場合、為替レート次第では引き出すタイミングで元本割れする可能性があるだろう。

ドル建て保険の特長が分かったところで、どのようなメリットがあるのかも見ておきましょう。

Kdubbww3さん、こんにちは^^
しばらく前の質問ですが、よく話題となるテーマですので、多くの方の参考にもなるように回答させていただきますね。

金利が低いので学資保険以外のものを考えることについては私も賛成です。
その3つで考えた場合ですが、結論から言えば、
「変額有期保険」
で検討を進めることをお勧めします。


ただし、設計の仕方によってはとてももったいないことになっている人もいるので注意も必要です。
また、変額有期保険で考えるなら、変額個人年金保険やNISAなんかも比較して検討されるとよいかもしれません。



以下、詳細に解説します。

★ドル建ての終身保険
基本的におススメしません。
予定利率が多少高いのでよさそうにも見えますが、設計書で実際の返戻率を見てみるとそこまで高くはなっていないのです。
一時払の外貨建て保険であれば、適用される利率なりに十分に高いといえる返戻率で増えていくのですが、
毎月払の外貨建て保険だと「そんなもんかー」という程度にしかなりません。

また、外貨建てのため、良くも悪くも為替の影響を受けます。
理想を言えば、
「保険料を払っている最中は円高傾向であることが長くて、解約して受け取るときには円安になっている」
という推移が一番おいしい状態となります。

保険料を払うのは毎月なので、十数年支払っていれば円安の時もあれば円高の時もあって、それなりに平準化されるかもしれません。
しかし、受け取るときには、ちょうどその時に円高なのか円安なのか、ピンポイントの話となります。
受け取るときの為替の影響を大きく受けてしまいます。

なお、保険料を払っている最中についても、実際のところは10年くらい円高傾向が続いたり、10年くらい円安傾向が続くということが普通にあります。
十数年の払込期間ではリスク分散には不十分だったりします。


以前、実際に為替の影響がどのくらいになるのか、契約した年度を1年ずつずらして、毎月の為替変動を当てはめて、有利不利を計算したことがあります。
けっこうざっくりしたシミュレーションではあったのですが、たとえば外貨ベースで見れば120%に増える保険であっても、為替を考慮すると3分の1のケースで元本割れにまでなってしまう結果となりました。
3分の1で円ベースでみても同じくらい
3分の1で円ベースでみると元本割れ
3分の1で円ベースでみると有利になる
そんな傾向でした。


外貨建て保険と変額保険の両方を提案されると、
為替リスクがあるとはいえ、高い金利で、金利が固定あるいは最低保証されるということからか、
外貨建て保険の方が敷居が低く思われるのかもしれません。

でも、上記のシミュレーションをした経験のある私からすると、
将来、結局元本割れになってしまう危険を十分に認識できているか?
「結局元本割れになってしまう危険」という意味では変額保険よりも外貨建て保険の方がリスクは高いのではないかと考えています。

また、為替は全くコントロールできるものではないので、外貨建て保険はどのような結果となるか、契約後は本当に運任せです。
対処方法として、
「為替が不利だったら保険をそのままにして、他の貯蓄から学資金を捻出して、円安になったころに解約して補填する」
というアドバイスされたりするかもしれません。
しかし、数年経過させても状況が好転するとは限りません。
他の貯蓄から学資金を捻出したらいいというのも、よく考えたら無責任な対処法ではないでしょうか。



★変額終身保険と変額有期保険
変額保険は特別勘定を使って積極的な運用をしてもらってお金を増やす保険となります。
直接の為替リスクはありませんが、価格変動リスクなど日々、価格が変動しますし、十数年後に増えている保証があるわけではありません。
(選択される特別勘定が外貨建ての資産で運用するものなら為替リスクもあります)

十数年後に増えている保証があるわけではないのですが、
とはいえ、ここでは長期運用、積立によって、十数年後にはそれなりに増えているだろうと前提して話を進めます。


変額終身保険も変額有期保険も、特別勘定で運用するというのは同じです。
死亡保障が付いているというのも同じです。
違うのは、その死亡保障が「終身」か「有期」かということです。

そしてその死亡保障には当然コストがかかります。
変額保険ではそのコストが運用の足を引っ張ります。
そして、そのコストの大きさは、
「死亡保障が継続する期間が長ければ長いほど大きい」
ものになります

死亡保障が必要と判断されるなら、それは必要なコストではあるのですが、必要以上のコストをかける必要はありません。
今回の相談では学資積立用ということなので、十数年後に解約をする前提となります。
であれば、「終身」保険を選ぶ必要はなく、「有期」保険で十分です。


また、「有期」といっても色々です。
20年なのか、30年なのか、40年なのか。
「終身」までいかなくとも、長くなればなるほどコストが大きくなります。
その分、同じ運用がなされたとしても、結果としての返戻率に差が生じます。

つまり、学資積立として行うなら20年で十分です。

見直し相談を受けると、学資積立用なのに、75歳とか80歳とかやたらと長い保険期間で契約されている人と出会います。
稀ではなくけっこうたくさんいます。
とてももったいない設計の仕方なので注意してください。



その他の検討項目です。
・3大疾病等で保険料が免除される特約があるので、それを必要とするかどうか
・死亡保障が不足するなら、別途掛け捨ての保険で用意すること
・学資積立の変額保険に死亡保障はなくてよいと考えるなら、変額個人年金保険やNISAとも比較
などについても考慮して検討を進めてください。


また、外貨建て保険のところで、
「為替は全くコントロールできるものではないので、どのようになるのか本当に運任せになってしまいます。」
と書かせていただきました。
これに対して、変額保険の場合はスイッチングが可能です。

「当初は積極的な配分で運用してきたけれど、もう数年で受け取る予定なので安全性を重視した運用に変更をする」
というリスク調整も可能です。
(この点、NISAよりも調整しやすくて便利です)

変額保険についてはこういったことも可能なので、
ご自身でしっかり理解して管理してもよいですが、
なかなか難しいことですので、
担当者が長期にわたってサポートしてくれるかどうか、
サポート体制、保険のみならず運用面の知識など、
頼れる担当者かどうかのチェックもされるとよいかと思います。



以上、長文失礼しました。
多くの方の参考になれば幸いです。


ドル建て保険の場合は、さらに為替リスクも負わなければなりません。

貯蓄性の高い保険の中には、中途解約したときに払い込んだ保険料以上の解約返戻金を受け取れるものもありますが、学資保険には期待できません。

リスクを少しでも負いたくないというのであれば、ドル建て保険は向いていません。

また、学資保険は保険金の支払い時期が決まっているため、教育資金の準備以外に向かない点もデメリットの一つだ。

返戻率108.7%。 払い込んだ保険料より多くの学資金が受け取れる · 特徴2

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期待するのが難しくなってきました。結果、学資保険ではなく、米ドルや豪ドルなどの外貨建て保険を利用する人が増えているようです。 将来必ず.

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また、米ドル建て終身保険が長期の積立を前提としていることから、一定の貯蓄があり、急な資金需要に対応できる人が利用すべきだ。

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