また、ジャディアンスとフォシーガの違いとしてはも挙げられます。
フォシーガは1日1回1錠飲みます。
飲む量は使用する目的ごとに違い、それぞれ下記の通りです。
なお、ジャディアンスを使用したダイエットのやり方については別の記事で詳しく解説しています。
ダイエットに興味がある人は、こちらもあわせてお読みください。
SGLT2阻害薬は、日本では2014年から使われている比較的新しい薬です。
尿中に糖分(グルコース)が漏れる事により、血糖降下作用を発現します。
血糖の改善だけでなく、体重減少、血圧低下、糖尿病性腎症の保護作用、心血管疾患・心不全リスクの低減作用など、さまざまな多面的効果が報告されています。
副作用としては、性器感染・尿路感染が多く、女性では特に注意が必要です。
肥満を伴う糖尿病患者や心血管疾患・糖尿病性腎症をもつ糖尿病患者さんが良い適応です。
飲む量ではジャディアンスが10mgまたは25mg、フォシーガが5mgまたは10mgという違いがあります。
SGLT2阻害薬というのは薬の種類名で、実際の薬物名でいきますと、院内では、ジャディアンス、フォシーガの採用があります。また、前回紹介した阻害薬の成分をミックスした、カナリア配合錠、トラディアンス配合錠も採用しています。前者は「カナグル」という名前の薬と「テネリア」という名前の薬、後者は「トラゼンタ」という名前の薬と「ジャディアンス」という名前の薬をミックスしたものです。
SGLT2阻害薬は、腎臓で糖分を再吸収しているSGLT2(sodium glucose cotransporter 2 : ナトリウムとグルコースを運ぶ蛋白)の働きを抑える事で、尿から多量の糖分が漏れるようにする経口血糖降下薬です。
尿から糖分が多量に漏れると、血糖値は低下します。
SGLT2阻害薬には、血糖値を下げるだけでなく、様々な良い効果がある事が報告されています。
SGLT2阻害薬は体内におけるグルコース代謝やインスリン分泌に直接作用しないため、単独では重症の低血糖を起こさず、高血糖の是正によりインスリン分泌能の回復、更にはインスリン抵抗性の改善をもたらす。
ただし、人によって体質や健康状態などに違いがあります。
そのため、
特に1型糖尿病や2型糖尿病、慢性心不全、慢性腎不全の治療をしている人は、必ずかかりつけ医に相談してください。
(SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation 2014.6.13より)
SGLT2阻害薬の解説 - 作用機序、副作用、薬の一覧、心不全・腎保護・体重減少などの多面的効果まで
ジャディアンスとフォシーガは、それぞれ下記のような人におすすめです。
SGLT2阻害薬はどうやって効いているのかを説明する前に、腎臓でどうやって尿が作られているかを説明します。
尿の作り方は、次の通りです。
ジャディアンスとフォシーガについてのよくある質問にお答えします。
2型糖尿病ではSGLT2発現率が上がり、グルコースの取り込みが亢進しているため、SGLT2を選択的に阻害する薬剤は2型糖尿病の治療に効果的である(適応の問題で1型糖尿病には使用できない)。
・フォシーガ5mg 18,000円・ジャディアンス錠10mg 18,000円
SGLT2阻害薬の副次的な作用のひとつに体重減少がある。各薬剤の長期投与試験における投与52週後の平均体重減少量は表のとおり。
[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..
この原尿ですが、健常成人では、1日150Lの血液をろ過して作っています。
原尿中のブドウ糖を、そのまま外に出すともったいないため、腎臓の尿細管という所で、SGLT1、SGLT2という蛋白質を通じて、体内に再吸収されます。
SGLT1とSGLT2は両方とも、糖分の再吸収に関わっており、原尿中のブドウ糖の約9割が、主としてSGLT2により再吸収されます。
上図は、SGLT2阻害薬のカナグリフロジン(カナグル)により、腎臓の尿細管で、SGLT2が阻害され、尿中に大量の糖分が漏れる様子を描いたものです。
ところで、SGLT2阻害薬を飲むと、どのくらい尿糖が増えるかご存知でしょうか?
これは、角砂糖(1個 3~4g)では、だいたい、20個~30個分に相当します。
結構、多くの糖分が外に出ていきますね。
ジャディアンスと同じSGLT2阻害剤のフォシーガを処方しています。 フォシーガの ..
SGLT2阻害薬はりんごの樹皮に含まれる尿糖排泄物質であるフロリジンという成分に数々の修飾を加える事で活性や長時間作用性を高めた(1日中効いている)。
そのため、カナグル、フォシーガ、ジャディアンスを中心に説明します。
<2型糖尿病>
SGLT2阻害薬など他剤からの切り替えを含めて、本剤を開始する場合には10mgからのご使用をお願いいたします。
本剤の10mgで効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら25mgに増量することが可能です。
今、期待のお薬 vol.2 SGLT2阻害剤 余分な糖を尿から捨てるお薬
日本では、SGLT2阻害薬は、2014年4月から使用されています。
下記は、2019年11月時点で、日本で保険適応のあるSGLT2阻害薬の一覧になります。
他のSGLT2阻害薬からジャディアンス錠へ切り替えた場合の開始用量は?
ジャディアンスやフォシーガを飲むときは、自分が使用する目的や求める効果しっかりと把握してそれに合わせて使い分けることが大切です。
SGLT2阻害薬とは?医師が解説します。 | CLINIC FOR
ジャディアンスとフォシーガの飲み方について次の項目でそれぞれ詳しく解説します。
※ フォシーガ錠は「慢性心不全」または「慢性腎臓病」のみの適応で使用され ..
なお、ジャディアンスとフォシーガのどちらにするか決めかねてしまう場合は、1度どちらかを継続して飲んで効果や副作用の現れ方をみてから切り替えることも可能です。
フォシーガを1ヶ月間飲み続けた場合、カロリー換算で1kg〜1.7kgに ..
薬価は、通常用量だと、1日あたり約200円です。(薬価は、2019年11月時点)
一月あたり、6000円となり、保険3割負担だと、一月 約1800円になります。
SGLT2阻害薬は、多くのメーカーから発売されています。
しかし、すべての薬剤が、全世界で販売されているわけではなく、海外展開が進んでいない薬は、臨床研究が進みません。
PUBMEDという論文の検索サイトで、臨床試験の論文(clinical trial)が、何本、報告されているのか調べると、次のようになります。(2019年11月時点)
デベルザ/アプルウェイ: ; ジャディアンス:9.88h ; カナグル:10.2h ; ルセフィ:11.2h ; フォシーガ:12.1h
173総合内科クリニックは、。そのため、健康診断で異常値を指摘され、来院される方が多くいらっしゃいます。
逆に言うと、異常値が出るまでは皆さん医療機関には受診されません。当然といえば当然のことです。では異常ではありませんから。
しかしながら、最近の論文では、健康的な肥満などはないということが結論付けられています。健康とされる肥満者であっても、心臓発作や脳卒中、心不全、呼吸器疾患のリスクが高いことから、『健康』とは言えず、減量は全ての肥満者にとって有益な可能性がある」と述べるにいたっています。Diabetologia volume 64, pages1963–1972 (2021)
また、韓国のデータですが、肥満およびメタボリック症候群が50歳未満での大腸がん発症リスクに及ぼす影響を検討したところ、BMIおよび胴囲の高値で早期発症リスクの有意な上昇が見られたとのことです。Gastroenterology. 2022 May 25
[PDF] SGLT2 阻害薬含有製剤の「使用上の注意」の改訂について
血液は腎臓で濾過され浄化される。濾過の過程で最初に作られる尿(原尿)には、まだ体に必要なものが含まれており、それらは再び腎臓で吸収され血液中に戻る。血液中のブドウ糖(血糖)も体に必要なもので、高血糖でなければほぼ100%再吸収され、尿糖としては排出されない。
このようなブドウ糖の再吸収を担っているのがSGLT2 で、その働きを妨げる薬がSGLT2 阻害薬である。血液中の過剰なブドウ糖の再吸収を減らし、尿糖として排出することで高血糖を改善する。