「1ドルが100円から120円になりました」これは円安?円高?


よく聞く言葉に「円安・円高」というものがありますね。たとえば、昨日は1ドルを買うのに100円かかったのが、今日は120円になっていたら、「円安になった」と言います。


外国の通貨(ドルなど)の価値に比べて円の価値が高くなることが「円高」、反対に低くなることが「円安」である。

例えば、円相場が1ドル=100円から1ドル=90円になれば、円の価値が上昇したことになるので「円高」と呼ばれ、1ドル=110円となれば、「円安」と呼ばれる。

円高、円安は政治的経済的要因によって外国為替市場における円への需給が変化することで生じる。円高では輸入品が安くなり、物価を下げる効果があるが、円高が続けば輸出産業は苦しくなる。

戦後日本は長い間1ドル=360円の固定為替相場制であったが、1973年以降は変動為替相場制となった。過去最大の円高としては2011年10月31日の1ドル=75円32銭がある。

通貨を交換するための市場を「外国為替市場」、通貨の交換比率を「為替レート(外国為替相場)」と呼びます。例えば、米ドルを日本円で購入したい場合、為替レートが1ドル100円であれば、100円で1米ドルを購入できることを示しています(手数料等は考慮していません)。

【トランプほぼ確】1ドル=160円だった円安相場が今後どうなるか髙橋洋一さんが全てを話してくれました(虎ノ門ニュース切り抜き).

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また、ニュース等で為替レートに続いて、「昨日に比べ1円の円安」といった説明が流れることがあります。円安とは、円の価値が下がる(=外貨の価値が上がる)ことで、昨日1米ドルを100円で買えていたとすると、今日は101円出さないと買えなくなったということを意味しています。逆に円高になれば、円の価値が上がり、より少ない円で安くなったドルを購入できることになります。

円高のメリットは、円の購買力を国際的に引き上げるとともに、輸入品を通じて国内物価を引き下げる効果が期待できます。また、外国製品が安く買え、海外の投資資金が流入しや株式の価格を押し上げます。円高のデメリットは、日本からの輸出製品が値上がりし、日本製品の国際競争力が低下します。また、外貨建ての資産が目減りします。
円安のメリットは、外貨建ての資産価値が高まり、輸出製品の海外での価格が下がって輸出産業は好調になります。円安のデメリットは外国製品が高くなり、海外へ投資資金が流出しや株式の価格が下がります。

日本人の給料や貯金しているお金は、だいたいが円なので、円安になってしまうと、同じ金額で海外から買えるものが少なくなってしまいます。逆に円高になると日本円で買えるものが多くなります。


【通貨】外為:1ドル154円66銭前後と大幅なドル高・円安で推移

流れが変わったのは、12年に首相に返り咲いた安倍晋三氏が提唱したアベノミクスです。金利を低く抑え、市場に流通するお金の量を増やす「異次元の金融緩和」を始めたのです。お金の量を増やせばお金の価値が減るので、円安が進み、今は最高値の水準から円の価値としては半分の150円近辺にまで安くなっています。

【1ドル=160円時代】投資は止めた方がいい?超円安の時 ..

実際に1970年代前半に1ドル=250円以上だった為替相場は、1980年代後半には1ドル=120円まで円高になり、当時の日本人はパリやニューヨークなどへブランド品を買いに殺到したのです。

【1ドル=160円時代】投資は止めた方がいい?超円安の時の投資戦略!為替の基本と対処法を分かりやすく解説 · Comments1.

第2次世界大戦後、ドルと円の交換レートは1ドル=360円で固定されていましたが、1973年から売り買いによって交換レートが動く変動相場制に移行しました。そこからの大きな流れとしては円高、つまり1ドルを示す円の数字が小さくなる方向に動いてきました。2011年には75円台というこれまでの最高値をつけました。

「円から外貨」と「外貨から円」にする場合の為替計算ができます。

早稲田大学法学部卒業。三菱銀行、日興證券を経て、99年FPアソシエイツ&コンサルティングを設立。日興證券勤務時代を併せるとFP歴は約25年、資産運用に強いFPの第一人者として評価が高い。日本FP協会理事、金融庁金融経済教育懇談会委員、同金融審議会専門委員などを歴任する。

インフレと円安の関係は? 日本の将来と外貨預金について考えよう

例えば、日本人が旅先のハワイで買い物をするため、手元にある1万円をドルに両替するとします。が1ドル=100円であれば、1万を100で割った100ドルになります。しかし、もし為替相場が1ドル=80円であれば、1万を80で割った125ドルになり、また、1ドル=125円であれば、1万を125で割った80ドルになります。これらを比べると、1ドル=80円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより多くのドルを取得できるので、円高ということになります。逆に、1ドル=125円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより少ないドルしか取得できないので、円安ということになります。

例えば、米ドルと円の為替レートが1米ドル=100円から、3年後に1米ドル=130円の円安になったとします。 結果

先程紹介した1970年代から1980年代にかけての急激な円高は、発展途上国だった日本が高度成長期を経て、先進国の仲間入りを果たしたことで、日本の信用力が上がった結果に過ぎません。

円高、円安とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan

同じ原材料を使って生産されたビッグマックは、沖縄で販売されようが北海道で販売されようが価格は同じです。全世界でもほぼ同じ品質ですから、岡山で販売されるビッグマックとアメリカのカリフォルニア州で販売されるビッグマックも同じ価格のはずですね(正確には,原材料費や人件費が異なるので、完全に同じとはいえないのですが、わかりやすいということで、同じとしておきます)。2016年7月時点では、日本のビッグマックは370円、アメリカのビッグマックは5.04ドルで販売されていました。すると、5.04ドル=370円、すなわち1ドル=73.41円となります。これは1つの為替レートです。このビッグマックの価格を基にした外国為替レートを「ビッグマック指標」とよびます。イギリスの経済誌The Economistが1986年から毎年発表しています。このビッグマック指標と実際の為替レートを比較することで、各国の貨幣価値や物価水準の評価を知ることができます。
ちなみに、2016年7月の為替レートは102.05円(月間の終値)でした。ビッグマック指標は73.41円ですから、貨幣どうしの価値より(ビッグマックという同一商品を通した)物価水準でみた為替レートの方が「円高」であることがわかりますね。

円安が家計にどう影響 円相場の推移は? 1ドル150円で負担どうなる

時々「1ドルが50円になる!」とか予言をする人がいますが、私の常識ではそんなことはありえません。もし本当にそこまで円高(100円→50円)になったら、アメリカに行けばハンバーガーが100円で2個食べられるということです。そうなったら私はアメリカに行っていろんなものを買いまくりますね(笑)。

2023年には、一時1ドル150円を超えるところまで円安が進みました。2015年 ..

ここ数年間の円相場は1米ドル=100~115円のレンジで推移していますが、世界的な経済の低迷やコロナ禍、超金融緩和政策など様々な不安要素が顕在化しつつある中では、今後も相場が乱高下しないとは言い切れません。米ドルと円相場の歴史を振り返ってみましょう。※本連載は、大村博氏の著書『Q&Aでサクサクわかる金融の世界』(ビジネス教育出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

円相場が一時1ドル=150円に → 円安って良いこと? 悪いこと?

もし本当にそこまでの円高になるとすれば、その時はアメリカの信用力が落ちて後進国になってしまうことを意味します。ですが、その確率は、日本が再び後進国に堕ちる確率よりは低そうです。

1ドル160円に逆戻りするリスクは?~マーケット・カルテ11月号

日本国内では、手持ちの円を使って買い物をしたり食事をしたりできますが、海外ではできませんよね。それは、流通しているお札や硬貨の種類が違うからですが、正確には、国それぞれで貨幣の価値が違うからです。ですので、海外旅行に行くときには、円をその価値と同じ現地通貨に交換しなければなりません(帰国時に余った現地通貨は、再び円に交換します)。
現地の通貨を1単位(アメリカなら1ドル、韓国なら1ウォン)手に入れるために日本の円が何円必要であるか、を表すのが「外国為替レート(外国為替相場)」です。もし、ドルの為替レートが1ドル=100円であるならば、アメリカの通貨1ドルを手に入れるためには10円玉が10枚必要ですよ、ということを意味しています。つまり、ドルの為替レートは、ドルの価格を表しているといえます
ここで、1ドル=100円だったレートが1ドル=120円になったとしましょう。円の値が大きくなりました。すると、1ドルを手に入れるためには10円玉が12枚必要であり、これまでと比べると2枚余分に10円玉を用意しなければなりません。つまり、1ドル=120円のもとでは10円玉を10枚用意しても1ドルは手に入らないのです。円の価値が下がった(円安)ということですね。あるいは、ドルが値上がりした(ドル高)と考えてもよいですよね。ですので、円の値が大きくなることを「円安・ドル高」と表現するのです。

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お金の誕生から国際金融の仕組みまで、金融のすべてがわかる! 日本円(YEN)、ドル(DOLLAR)、ユーロ(EURO)、メジャー通貨とマイナー通貨、通貨のニックネームなどのお金の基本から、主要国における金融と政治経済の関…