[PDF] 為替相場推移(米ドル・スイスフラン・英ポンド・ユーロ) 2008


毎年、年末・年初に為替相場の予測というのが新聞・専門誌等で発表される。長期予測や大局観というのは相場に参入するうえで重要な要素ではあるが、予測の精度と言うのは予想期間が長くなるほど落ちるものである。相場予測は基本的に3ヵ月先の展開を読むのも困難なものであることを断ったうえで、筆者の 2008年のドル/円相場見通しを述べていきたい。


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ドル円の8年周期は、主要通貨のサイクルの中ではもっとも信頼性が高いともいわれている。この周期は景気のサイクルと連動しているという見方が主流だ。また、8年周期が投資家に周知されており有名なため、投資家がそのサイクルに導かれているのではないかとの指摘もあるようだ。

カナダ・ドル, CAD, 1unit, 76.44, 73.24, 99.53, 96.33

2008年にはリーマンショックが起きドルが急落した。2011年10月にはドル円の史上最安値である75円台をつけた。月中平均でも76円72銭と過去最低を更新した。日本政府はリーマンショックによる世界的な景気縮小に対し、2013年以降、アベノミクスとして超低金利と円安政策を推し進めた。日本が低金利を続ける一方で、いち早くリーマンショックから回復した米国が利上げをはじめたことで、日米金利差の拡大からドルは買われた。2015年6月には125円81銭のドル高をつけた、6月の月中平均は123円70銭で約8年1ヵ月ぶりの円安だった。

仮に1990年からのドル/円相場のパターンを2007年からのドル/円相場がなぞるとすれば2008年のドル/円相場は、「年初でドル底打ち→3~4ヵ月のドル反騰相場→円高」という予測になる。また過去の円高大変転相場の初動をみてみると円高は概ね半年で一旦終了している。

2007年の豪ドル高の背景には、2008年夏に150米ドル近くまで原油価格が高騰した影響も大きかっただろう(図表5参照)。このため、原油価格が暴落に転じると、豪ドルもそれに連れて暴落に向かった。豪ドル/円は2008年10月の「リーマン・ショック」のリスク回避局面で、ほんの3ヶ月程度で100円から50円台へ大暴落となったのだった。

90年代後半のアジア通貨危機後から2000年台初にかけてITバブルで世界的な景気拡大局面があった。世界景気拡大でドル安が進み、1999年11月には101円台の円高を付けた。月中平均では1999年12月の102円61銭が円高のピークとなった。2001年に米同時多発テロが起きたことで、ITバブルは完全に崩壊する。ドルは売られたが円も売られたため、ドル円は比較的狭いレンジでの動きだった。2007年の世界的な景気拡大局面にあわせて、ドル円は2007年6月には122円64銭と約8年10ヵ月ぶりの円安をつけた。


過去5営業日分の為替レートを表示します。 1米ドル, 1豪ドル

以上のように見ると、大幅な金利差円劣位を拠り所とした投機筋の円売りが105円以上という記録的な豪ドル高・円安を主導している構図は、2007年のケースではある程度証明できたものの、最近のケースでは証明できない。考えられるのは「投機筋」の中心が2007年と最近では異なり、最近の豪ドル買い・円売りの中心的な投機筋は、ヘッジファンドなどではない、例えば日本の個人投資家という可能性ではないか。

外国為替市況(日次) : 日本銀行 Bank of Japan

90年以降は日本のバブルが崩壊し円高が進行した。1995年4月にはドル円は一時79円台と80円を割り込み当時の史上最安値をつけた。4月の月中平均は83円53銭だった。90年代後半には、日本の銀行の不良債権が拡大し金融機関が相次いで破綻し、アジア通貨危機も起こったこともあって円安が進むことになる。ドル円は1998年8月には147円台を付け、1990年4月以来、約8年4ヵ月ぶりの高水準となった。

日本銀行では、2007年1月4日以降、外国為替市況を毎営業日の営業時間終了後にホームページ上で公表しております。

日本政府は、急激な円高で日本の輸出企業が大きなダメージを受けることを避けるために、景気対策として超低金利政策を推進した。これが世界景気の拡大および日本のバブルを助長することとなった。ドル円は1990年4月には160円35銭まで買われ、4月の月中平均は158円50銭と約7年6ヵ月ぶりの高値を付けた。

円相場 一時1ドル=154円98銭 約34年ぶりの円安水準に | NHK

ドル円は1982年10月に278円台と80年以降の最高値をつけた。82年10月の月中平均は271円33銭だった。ソ連がアフガニスタンに侵攻し地政学リスクが高まり、有事のドル買いが進んだ。その後ドル円は反転、1985年9月のプラザ合意でドル安誘導政策が取られたため、1988年11月にはドル円は120円台まで売られ当時の過去最安値をつけた。11月の月中平均は123円16銭だった。

ドル急落、対円で約12年7カ月ぶり95円台-金融不安で売り止まらず

日豪の金利差は、金融政策を反映する2年債利回り差で見ると、足下でも豪ドル優位・円劣位が3.7%程度と大幅に拡大している。これは、短期売買を行う投機筋からすると、円買いには不利な一方で円売りには圧倒的に有利な要因だろう。こうしたことから、金利差変化よりも、絶対的に大幅な金利差円劣位を拠り所とした投機筋の円売りが続く中で、17年ぶりの豪ドル高・円安が正当化されているということではないか。

ドルは対円で一時、約12年7カ月ぶりに1ドル=95円台に突入し、対ユーロで は史上初の1ユーロ=1.59ドル ..

日銀が公表している東京インターバンク相場の月中平均のドル円レートで検証してみよう。

平成を振り返る 30年間のいろいろマネーデータ 株価、為替、初任給…

今回、105円を超えて、2007年以来約17年ぶりの水準まで豪ドル/円が上昇している動きは、日豪金利差からは大きくかい離したものだ(図表3参照)。そうは言っても、豪ドル高・円安となっているわけなので、豪ドル買い・円売りが続いているということになるだろう。

その後は、円ドルレートでは120円前後で横ばいを続ける一方で実質実効為替レートは次第に

約14年間のドル/円相場への取り組みの中で、筆者がドル/円相場の大局を判断するのに使っている指標は「20ヵ月移動平均線」である。月足の終値が 20ヵ月移動平均線を上抜ければ「ドル買い」、下抜ければ「ドル売り」というシンプルな判断だ。この売買手法以外に長期にわたって継続的に儲かった試しがないのである。これは筆者の独断と偏見の相場観であり売買の正確性や収益を保証するものではないことを断わっておくが、為替相場で心穏やかでないとき、筆者はいつも20ヵ月移動平均線を眺めている。

対USドル当たり現地通貨 local currency per U.S

5年MAかい離率が過去最高の豪ドル「上がり過ぎ」を記録した2007年の豪ドル/円は、107円で頭打ちになると、その後2008年に入り大暴落に向かい、「豪ドル・バブル崩壊」の様相となった。では今回も豪ドルは「上がり過ぎ」の反動から暴落するリスクはないのか。いろいろ調べて見ると、2007年と最近の豪ドル高・円安では、似ている面がある一方で違いもありそうだ。

円」が約17年ぶりの高値を記録…2008年の〈豪ドル・バブル〉崩壊は

豪ドル/円は今週に入り105円を大きく上回り、2007年以来の高値まで上昇した(図表1参照)。この結果、5年MA(移動平均線)からのかい離率は23%以上に拡大し、過去最高の2007年の記録に迫るところとなってきた(図表2参照)。5年MAかい離率からすると、かなり中長期的な豪ドル「上がり過ぎ」懸念が強くなっている可能性がある。

ドル円為替相場へのそのインパクトは顕著だった。 それ以前には大量ドル債券 ..

政治が為替市場を大きく動かした実例ですが、足下で米国は対中、対日の通商交渉にて対米黒字削減(米国赤字の削減)を迫っています。日本との間でも「為替条項」が盛り込まれる可能性が懸念されており、再び政治が為替市場での大きな円高を誘引するリスクとなるかもしれません。

消費税率が異なる場合があるため、参考小売価格(税抜)を使用しています。 2023年

為替市場には「有事のドル買い」という言葉があります。これは戦争や紛争などの有事が勃発した際には、基軸通貨であり流動性が高い安全資産である米ドルが買われ上昇するという経験則です。なお、対外純資産(※)が世界一の日本円も安全資産とされており、有事には円買いが加速する事象が散見されます。