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さらに追い打ちをかけたのが、昭和48年10月に始まる石油危機（第一次オイル・ショック）でした。第四次中東戦争をきっかけにペルシャ湾岸6か国が原油公示価格の21％引き上げを決定。次いでアラブ石油輸出国機構（ＯＡＰＥＣ）が減産とイスラエル支持国への輸出制限を開始。さらに石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）が昭和49年1月の公示価格2倍値上げを通告。これにより原油価格は、石油危機以前の1バレル＝3ドル1セントから11ドル65セントへと、4倍近く値上がりすることになりました。
石油価格上昇をきっかけに、「狂乱物価」と言われる猛烈なインフレが始まります。昭和49年10月までの1年間に、消費者物価・卸売物価とも全国平均で約24％上昇。安価な石油供給のうえに成り立っていた日本経済は、大きな危機に直面します。
ふたたび前掲のグラフに目を転じると、ドル・ショック後減少した尼崎製造業の製造品出荷額等総額はいったん持ち直したものの、昭和50年にふたたび減少に転じたことがわかります。石油危機の影響が、約1年遅れでダメージとなって表れたものと考えられます。
次項に紹介した各企業の対応や経営者の述懐〔じゅっかい〕からは、石油危機があらゆる製造業分野にとって従来にない、大きな試練であったことがわかります。厳しい合理化・省エネルギー策がとられ、さらには石油危機をきっかけに生まれた新たな需要に対応していくことで、それぞれの企業はこの危機に対処していきました。
（昭和52年発行、同社『最近十年史』より）
「（ドル・ショックによる）輸出の一時的混乱と国内需要の停滞により、鉄鋼業界の先行き見通しはさらに暗澹たるものとなった」
「生産の七〇％以上が輸出に向けられていた鋼管製造所（尼崎）では、主力の第一製管工場が四十七年一月以降二交替操業へシフトダウンして減産を余儀なくされるなど苦境に追い込まれ、全所を挙げて省力をはじめとする非常時合理化計画を推進…」
こうしてドル・ショックを乗り切った同社は、石油危機下においても減産することなく、エネルギー使用量規制や原材料費高騰を合理化と価格転嫁により克服していきます。石油危機の影響で世界的に資源開発が活発化したため、同社の製造する油井・油送用鋼管は需要が大幅に増大し、昭和50年頃まで生産は繁忙〔はんぼう〕をきわめたと言います。
すでに頭打ちとなりつつあった尼崎の製造業にとって、ドル・ショックは拡大から停滞・縮小への転換点となりました。下のグラフから、それまで右肩上がりだった各指標が、昭和46年には縮小ないし横ばいに転じたことがわかります。
ドル・ショックをきっかけに倒産する企業も現れました。昭和46年12月17日付の朝日新聞阪神版は、尼崎市内でドル・ショックの影響による中小企業倒産が表面化した最初の例として、日研製作所の倒産を報じています。記事によれば、従業員163人の同社は小型工作機械・精密機械部品などを輸出する、全国的に名を知られた存在でした。円高による輸出不振は、こういった中堅メーカーにも容赦なく襲いかかります。
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（尼崎商工会議所会頭、『尼崎経協』第133号－尼崎経営者協会、昭和53年11月－より）
「石油ショック以来世界の様相が全く変わり、どの国もインフレに悩まされ混乱の渦中から脱しきれない状態が現在です。わが国も例に漏れず、繊維〔せんい〕、造船、鉄鋼界も大変です。今では高成長時代を夢見る経営者は全くおりませんが、わが国は外国と違って終身雇用制であり、情も重なり簡単に人員整理も出来ません。従って経営者は辛抱に辛抱して、景気の回復を待ち、堪え忍んでいる方々が多いんです」
「クビを告げられて家に帰った時、所持金はわずか７ドル。血と汗にまみれたこれまでの人生が否定されたように思えた。職もなく、あるのは絶望のみ。どうすればいいのかなんて分からなかった。でも、一つだけ確信していることがあった。後がないのなら、ひたすら前に進むのみ。その時に、必ず成功すると決意した」
昭和46年（1971）8月15日、アメリカのニクソン大統領は金・ドル交換停止を発表します。財政赤字と貿易赤字に苦しむアメリカが、ドルの裏付けである金保有量の減少を防ぐことを意図したドル防衛策でした。これにより主要各国は変動相場制に移行し、ドルに対して自国通貨を切り上げます。
この年12月にワシントンのスミソニアン博物館で開かれた10か国蔵相会議は新たな固定相場を定め、円は1ドル＝308円となりますが、ドルが切り下げられてもアメリカの貿易赤字は止まらず、昭和48年までに日本を含む主要国は変動相場制に再移行します。
輸出を牽引車〔けんいんしゃ〕としてきた日本経済は、円の切り上げにより大きな曲がり角を迎えることになります。
所持金７ドルのどん底から這い上がり、世界的な大スターとなったロック。しかし、彼のストーリーには続きがあります。
為替電卓で日本 円からドルへ換算しよう。日本 円に対するドルの現在の交換レート。
ロックを動かしたのは、一人の女子高生。当時、フロリダ州の高校に在籍していた生徒からの、卒業式でロックに話をしてほしいという熱いメッセージが記された手紙には、７ドルが同封されていたのです。
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7ドル50セント (三次市/居酒屋)の地図/予約のホットペッパーグルメ
この行動は、ロックの感情を大きく動かしました。
「素敵な手紙をありがとう。あなたは７ドルに思いを込めてくれた。私にとって、この数字がどういう意味を持つのか知ってくれていたんだ。この７ドルは、あなたの未来に投資しようと思う」
英語への翻訳依頼: 了解しました。 7ドルの手数料を支払い ..
９月、インスタグラムで新たな動画を配信したロックは、大学に進学した女子生徒のために特別な口座を開設して、７ドルを投資したことを明かしました。さらに、この口座には在学中、毎週７ドルが振り込まれるそうです。７ドルとともに自らの人生を切り拓いたロックからの、彼女に向けた応援のメッセージでした。