金価格は「ドル建て」で語られることが一般的だ。ドル建ての金価格とは、原則として「ニューヨーク金先物相場(NY金)」を指している。
しかし、実際にはそのような理論的な動きをしないのが相場の世界です。
基本的に、米ドル建て金価格の動きそのものは、通貨の動き以上に大きくなりやすく、この点には要注意といえます。
もうひとつの「購入する資産を分散する」という点も重要である。投資家の多くは、株式に資金を振り向けているだろう。しかし、資産をひとつのものに集中させると、その資産の価値が著しく低下した場合には痛手をこうむることになる。このようなことを避けるために、株式・債券・金・不動産など、値動きや価格形成の背景が異なるものに分散し、資産の保全を図るのである。これは、「資金を同じ資産に集中させない」ことを意味する。つまり、この場合の分散の意味は、「資産の分散」ということになる。これにより、ひとつの資産の価値が悪化しても、保有する資産価値全体が減少することは避けられるわけである。その意味でも、株式投資などと一緒に金にも投資することは、大いに意味があるといえる。
下のチャートで金価格(青)とドル指数(オレンジ)の関係を見てみましょう。
例えば2012年半ばから2013年末にかけて、金価格は下落しましたが、ドル指数は横ばいでした。
このように、金価格とドル指数が必ずしも逆の動きになっているわけではありません。
※ドル建て金現物価格を円換算したものです。 ※チャート画像は、株式会社ミンカブ ..
一方、2015年から2017年ごろまでは、おおむね逆相関の動き(金価格が下がればドル指数が上がり、金価格が上がればドル指数が下がる)になっています。
そして最近では、2021年は金価格とドル指数がおおむね相関で推移したものの、2022年に入ってからはセオリーの逆相関に戻しています。
金価格の短期的な値上がりを狙って、資金のすべてをひとつの資産にだけつぎ込むことは避けるべきである。最悪の場合、高値で買って安値で売るということも起き得るからである。このような行為は、資産運用ではないといえる。金投資はあくまで資産保全を目的にしたものであり、かつ長期的に取り組むべきものである。この点からも、「長期保有を前提に資産分散を行う」ことが重要であり、そのためには「購入時期と資金を分散して購入する」ことが重要になってくるのである。
できれば安値で購入し、高値で売りたいものである。しかし、価格変動は避けられず、予測はできない。また、価格変動の要素である国際情勢の先行きは不透明であり、経済状況も日々変化している。一方で、将来の年金には不安があり、資産を守るだけでなく、増やしたいと考える投資家は多いだろう。とはいえ、目先の価格変動に一喜一憂していては、資産運用は継続することはできない。値動きにも慌てず、分散投資を行いながら、長期的にどっしりと構えてみておくことが肝要である。
ちなみに、欧米の投資家は、価格が上昇するときに買い、下げると売る傾向がある。このような投資方法を「順張り投資」「トレンドフォロー手法」などと呼ぶことがある。これは、価格が上がるときにはさらに上がり、下げる時にはさらに下げるという考えに基づくものである。また、将来はどうなるか予測できないため、目先の値動きについていくことを優先する方法ともいえる。一方、中国やインドなどの金の主要消費国は、金価格が大きく下落し、安くなったときに買う傾向がある。そのため、金市場では彼らを「バーゲンハンター」と呼ぶことがある。つまり、価格の下落時に買い、上昇時に売るという「逆張り投資」を行う傾向があるのである。これは日本の投資家も同じである。アジア勢にはこのような傾向があることも理解しておくとよいだろう。
[PDF] 国内最高値更新中、ドル建ても更新視野の「ゴールド(金)」
このように、価格が下げても大きな買い手が後ろに控えていることを考えると、安値になって怖くなって売ることは避けたほうがよいともいえる。もともと、金は株式などのペーパー資産と異なり無価値になることはなく、不動産と異なり保有することで税金がかかることもない。その意味でも、金は長期保有に適した資産といえる。金は世界の投資家が注目し、実際に投資している重要な資産である。そのため、国際情勢の影響を受けやすい特徴がある。また、歴史的に通貨の代替との位置づけでもあることから、為替市場や金利市場の影響を受けやすい傾向がある。さらに、宝飾品やバー・コインなどの現物・投資需給もある。このような背景から、これら市場の影響を先読みして、金の購入や売却時期を予測することはできない。やはり、時間と資金を分散し、ゆっくりと買い進んでいくのがよいだろう。
米ドル建ての保険金や解約返戻金を円に換算し、お支払いする際に適用する当社所定 ..
下のチャートで金価格(青)と米10年債利回り(オレンジ)の関係を見てみましょう。
例えば、2012年から2013年末にかけては逆相関の動き(金利が上がれば金価格が下がり、金利が下がれば金価格が上がる)に、2019年から2020年末にかけては相関の動きになっています。
<購入時、USD/JPYレート=145円の米ドル建て債券を10,000ドル購入し ..
また、2022年は金利が上昇する一方、金価格は一時的に上昇した後に下落しました。
これはロシアのウクライナ侵攻で金が買われた後に、金利の上昇で売られたからです。
なお、同年末にかけては金利が下落し、金価格は上昇しました。
上記は米ドル建ての金価格で、金の価値を測る世界共通の基準になっています ..
主要取扱会社の積立手数料を比較しています。ここでの主要取扱会社とは、田中貴金属工業、三菱マテリアル、SBI証券、楽天証券、マネックス証券の5社を指します。なお、田中貴金属工業、三菱マテリアルは1,000円以上3,000円未満の取扱いはありません。各社ウェブサイトよりマネックス証券調べ、2021年10月1日現在。
今日は、ドル建て金価格と円建て金価格の相関関係についてです。 リファスタWEBサイトでも記事公開中!
結論から言えば、金は基本的に米ドルと逆の値動きをします。
米ドルが強くなると、他の通貨は安くなります。
この場合、金価格が変わらなければ、米ドル以外の通貨で金を購入する者にとって、金価格は割高になってしまいます。
結果、米ドルが上昇した分は、ドル建て金価格は下落します。
そうやって、米ドル以外で金を購入する者にとって、ドル建て金価格が割高にならないように調整されるわけです。
ドル建て保険とは、ドルで保険料を支払い、保険金・年金・満期保険金 ..
直近では、過去の金利と金価格の水準に違いが見られていることも重要なポイントだといえます。
つまり、金利水準から金価格の水準を理論的に導き出すことはできません(これは、ドル指数と金価格の関係にも言えることです)。
したがって、あくまで方向性を重視すべきだといえます。
この点もよく理解したうえで、金利やドル指数の方向性と金価格の関係から、相場の方向性を判断したいところです。
米ドル建ての死亡保険金や解約時の返戻金等は目的にあわせて米ドルでも円 ..
金の価格は、投資や資産運用を考えるうえで多くの人が注目する重要な指標です。
しかし、「金価格はドル建て?円建て?」という疑問を持つ方も少なくありません。
実際、金の価格はドルで表されることが多い一方で、日本国内では円建ての価格も関わってきます。
本記事では、金価格の「ドル建て」と「円建て」の違いを初心者にもわかりやすく解説し、それぞれの特徴や影響を紹介します。
ぜひ参考にし、金の価格動向をより正しく把握するための基礎知識を身に付けましょう。
多くの投資家や取引業者がドルを保有しているため、金の価格をドル建てで表すことが便利です。 流動性
金の価格が変動するニュースを目にしたとき、「ドル建て」や「円建て」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
簡単に言うと、ドル建ては国際市場での金の価格をドルで表したもので、世界中の取引で共通に使われます。
一方、円建ては日本国内での金の価格を円で表しており、ドル建て価格に為替レートを反映させたものです。
このようにドル建てと円建ての違いを知ることで、金の価格がどのように決まるのか、また為替相場がどのように影響を与えるのかを正しく把握することができます。
まずは、金価格とドル建て、円建てのそれぞれの関係について解説します。
第5回 日本で金を持つということ | 純金積立(金・プラチナ・銀)
金相場の今後を把握するには、円建てだけでなくドル建ての価格についても理解することが重要です。そこで今回は、金相場におけるドル建てと円建ての関係や、金価格の今後の見通しを解説します。
積立購入は、どのように購入していくのですか? | よくあるご質問
国際市場において金は、主にアメリカドル(USD)を基準として取引されます。
これは、ドルが世界の基軸通貨であり、多くの国が貿易や金融取引においてドルを使用しているためです。
したがって、国際市場の金価格は「ドル建て」で表示されるのが一般的です。
ドルの価値が変動すると金価格にも影響が及ぶため、ドル建て価格の動向は世界中の投資家にとって重要な指標となっています。
手数料はかかりません。 ご利用可能通貨:米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、カナダドル、南アフリカランド、香港ドル、トルコリラ※2 ..
日本国内で金を購入する場合、金価格は「円建て」で表示されます。
これは、日本円(JPY)を基準として価格が設定されるためです。
円建ての金価格は、国際市場でのドル建て価格に加え、円とドルの為替レートによっても影響を受けるので注意が必要です。
たとえば、ドルに対して円が強くなれば、円建ての金価格が下がる傾向にあります。
このように、日本で金を購入する際には、円建て価格と為替相場の両方を考慮しなければなりません。
【2024年】金を「今」買うべき3つの理由とは?ポイント解説!
金相場のチャートを確認すると、ドル建てと円建ての2種類があることがわかります。これは文字通り、米ドルベースの金価格と円ベースの金価格の2つを表しています。なぜ2つのチャートが必要なのでしょうか。