SHOW激!今夜もドル箱(テレ東、2024/3/5 25:00 OA)の番組情報ページ | テレ東・BSテレ東 7ch(公式)


大正に至り「尾車のドル箱・三杉磯」というのが登場。相撲の尾車部屋の稼ぎ頭が三杉磯という力士。政党のドル箱や「弗箱大臣」という政治風刺漫画もあった。また資金調達先を表すのに「女学校の軍資調達戦 いずれも大阪をドル箱に」という見出しもあった。これらの使い方はもう単に金庫の意味ではない。


それでは、これがドル箱だ、という現物があるかどうか。日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会にお尋ねすると、「とうに耐火能力がなくなっているので実用には堪えなくなっており、実物は残っていない」そうだ。また、横浜開港資料館に、所蔵の絵画や写真の中にドル箱や金庫が描かれたり写ったりしていないかお尋ねしたが、やはり、そういう資料は見当たらないということだった。

昭和になると、映画会社、レコード会社のドル箱もある。しかし、ドル箱路線は戦前の紙面には出てこないようだ。

また相変わらず金の話かと思っていただいているところで恐縮だが、 世の中のコンテンツ産業にはドル箱コンテンツというものが存在する。

○南区日本橋一丁目十六番地鍛冶職松井芳兵衛が川口にて製作して居る弗箱は舶来品より一層の上に出たる堅牢の物なれば来十四年内国勧業博覧会へ出品する由に聞り

戦争後、交通機関に関係するものでは、1953年1月の、私鉄のバス事業がドル箱になったという記事、65年の「新幹線 この一年」の「国鉄の‘ドル箱’的存在」でかなりドル箱路線に近づく。そして、66年11月14日付夕刊の全日空機松山空港沖墜落事故の社会面記事にとうとう「(大阪-松山線は)同社の運航線の中では…ドル箱路線となっていた」と出現した。大阪発の記事だ。見出しは「ドル箱だった松山線」。65年の新幹線の記事のときはまだそういう表現を必要としていなかったようだが、ここではドル箱と路線がくっついた。

さあ、紙上の旅。そのうちドル箱路線にたどりつくことを期待して、まずはドル箱を追ってみる。電子縮刷版で見つけた最初の用例はこれ。

しかし出発する前に基礎知識が必要だ。ガイドブック代わりの「日本国語大辞典」(小学館)で「ドル箱」を見てみよう。その1は「金庫」。最初から意外だった。インターネットの質問回答ホームページなどにも出ているが、ドル箱はドルと共に日本にやってきたというのだ。ポンド箱やフラン箱もあっていいはずだと思ったこともあったので、なぜドルでなくてはならないのかがわかった。ドルと共に金属製の金庫も舶来品で日本にはなかった。国語大辞典の最も古い用例は1874(明治7)年の「開化自慢」(山口又市郎)の中のもの。アメリカのハリスと日米通商条約を結んだのはそれより15年ほど前で、この間にドルとドル箱がやってきて広がった。


投資家わたがしのドル箱は詐欺?怪しい評判や実態をライン登録調査

国内の鉄道だったりバスだったり、飛行機でも国際線だけでなく国内線だったりして、「ドル箱路線」はどうしてドルが稼げるのだろうと気になっていた。そんなに外国人が乗るとも思えないし。しかもいかにも新聞っぽいことばではないか。そう思って「ドル箱路線」を追って朝日新聞の紙面を旅してみた。

「ドル箱(ドルばこ)」とはパチンコ玉やメダルを入れる箱のことで、玉箱やメダル箱とも呼ばれています。

おなじみのGOD図柄がなんとそのままドル箱になっちゃいました!
貯金箱にするもよし、小物入れにするもよし。
おもちゃ屋が本気で作った公式アイテム、ぜひご堪能ください♪

※こちらの商品は1個ずつの販売となります。3個セットの値段ではありません。

サイズ:W28.3cm×H17.5cm×D13.5cm
素 材:ABS
重 量:250g

ドル箱 · 新商品 ゼニス 約1800発用 · ヒープロングボックス 約1800発用.

こうしてみると今、ドルの強弱や基軸通貨としての存在が話題になるけれども、ドル箱は由来から考えて、ドルがどうなってもほかのお金には変わらないだろう。84年以降の記事データベースで「ドル箱路線」は約280件使われており、「ドル箱」だけなら1400件に迫る。特に経済記事を身近にということで使われやすい、裏を返せば紋切り型表現だろう。現在の新明解国語辞典では、ドル箱の説明にもはや「金庫」はない。お金を稼ぐ源という意味で、もう90年近く使われ続けている。新聞にとっては便利なことばで、これからもドル箱路線の旅ができそうだ。