ドル/円相場は日本時間の17日6時前、1995年4月につけたそれまでの戦後最高値1ドル=79.75円を割り
円相場が戦後最高値を更新し、17日の海外市場で一時1ドル=76円台前半まで急伸した。東日本大震災による打撃に加え、東京電力福島第1原発の事故に対する不安も高まる中、「国力の鏡」とされる外国為替相場で、なぜ円が買われるのかをQ&A方式でまとめた。
Q 被災者に対する保険金の支払いが円高の原因と聞いたのだけど。
A 生損保各社が契約者に保険金を支払うためには、多額の現金を円で用意しないといけない。契約者から受け取った保険料の一部は海外の株式や債券で運用しているから、これらを売却して円に換えるとの見方が強まったんだ。
Q 災害はいつ起こるか分からないのに保険金を準備していないの。
A いや、実は用意しているんだ。ある生保は「現金は潤沢で(円建ての)国債を兆円単位で保有している」と説明しているし、与謝野馨経済財政担当相も「生損保に確認しても(円に換える動きは)一切ない」と話している。阪神大震災でも同様の見方が出ていたけど、統計上確認できないんだ。
Q じゃあ結局、なぜ円高が進んだの。
A 投機的な売買をする海外ファンドがそういううわさが流れていることに乗じ、大量の資金を投じて円相場を動かしているらしいよ。震災の混乱で売買注文が少ないことも相場が動きやすい一因だ。
Q 日本経済の先行きが楽観されているからではないんだね。
A 為替相場は、買いたい投資家が多ければ上がるし、売りたい投資家が多ければ下がる。短期的には経済実態から懸け離れた値動きをするから、注意が必要だよ。(2011年3月17日配信)
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ドル高の流れが止まりません。1990年以来34年ぶりに一時1ドル=160円を突破しました。なぜ歴史的な水準まで円安が進んでいるのでしょうか。その影響も含めて解説します。
円相場 1ドル=160円台半ば中心に取り引き 37年半ぶり円安水準 | NHK
A 外国の通貨に対して円の価値が下がることを言う。例えば、これまでは1ドルを100円で交換できたのに、1ドル=110円になると、同じ1ドルを手に入れるのに10円多くかかる。逆に1ドル=90円になると、ドルに対して円の価値が高くなるから「円高」と言う。
A 円の価値が相対的に下がるから、日本が輸入に頼る原油や小麦を海外から買うときに、今までより多くの円が必要になる。そうすると、企業の仕入れ価格は上がる。企業がその分を商品に価格転嫁すれば、消費者にとっても、日常的に買うガソリンや食料品などの値段が上がる。家計の負担が増えることになる。
A 今年の初めは1ドル=140円台だったのが、足元では一時、1ドル=160円台まで下落した。円の価値はドルに対して20円程度も下がったことになる。1ドル=160円台は、バブル景気のさなかだった1990年4月以来、34年ぶりの円安水準だ。
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に一時1ドル=160円を突破しました。なぜ歴史的な水準まで円安 ..
その後は円安がなだらかに進み、2018(平成30)年夏以降は107円台から114円台で取引されています。
先週の為替市場では、週初に1ドル152円直前と年初来の最高値までドル高円安が進んだが、週末にかけては1ドル149円台まで円が買い戻された。
「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が54.4%であったのに対し「円高・米ドル安」と答えた割合は23.9%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△30.5%ポイントと前月の△34.8%ポイントからプラス幅がやや縮小した。
調査期間前後の米ドル/円相場は、米10年債利回りが16年ぶりの水準に上昇したことで146円台を回復したが、前週に付けた年初来高値の146.55円前後を超えられなかった。伸び悩んだとはいえ高値圏を維持したことで、個人投資家の米ドル/円に対する強気スタンスも維持されたと見られる。
今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が155.00円、最安値が135.00円となり、高値の平均値は147.81円、安値の平均値は141.86円であった。高値の中央値は147.00円、安値の中央値は142.50円だった。前回調査時との比較で実勢レートが5円前後切り上がったにもかかわらず、高値中央値は前回調査から2円の上昇にとどまった。一方、安値中央値は前回調査から5円上昇した。
USドル/円, 154.91USドル/円, +3.25(+2.14%), +11.93(+8.34%)
しかし時代を遡ってみると、平成が始まった1989(平成元)年1月当時、日本の政策金利と言えば「公定歩合」(当時2.5%)でした。公定歩合は日銀が民間銀行へ貸し付けを行うときの金利で、民間銀行の金利の自由化が実現する1994(平成6)年10月までは、政策金利は公定歩合を指していました。
※データがブランクである場合は0円と表示されます ※データは一週間の平均値に変換出典:日本銀行
2000年代に入ってからは100円台から120円台で推移しましたが、2011(平成23)年には東日本大震災の発生による円需要の高まりなどによって再び1ドル80円を割り、その年の10月末には現在まで破られていない円の最高値75円32銭を記録しました。
円高、円安とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan
「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、46.7%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は21.1%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は△25.6%ポイントとなり、前月の△28.9%ポイントからプラス幅がやや縮小した。
調査期間前後のユーロ/円相場は、円安主導で15年ぶりに159.49円前後まで上昇したが、米ドル高・ユーロ安の影響で伸び悩んだ。そうした中で、個人投資家の強気度合いがやや低下しており、投資家の間で高値警戒感がじわりと高まりつつあるようだ。
今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が165.00円、最安値が140.00円となり、高値の平均値は159.89円、安値の平均値は154.69円であった。高値の中央値は160.00円、安値の中央値は155.39円であった。前月調査時から実勢レートが2円前後切りあがったのに合わせて予想中央値も2円程度、ユーロ高・円安方向にシフトした。
NY市場サマリー(20日)ダウ最高値、ドル/円上昇 利回り低下
平成時代のドル円の推移は、主要国がドル高の是正で合意した1985(昭和60)年9月の「プラザ合意」抜きには語れません。240円台だったプラザ合意直前の相場は、平成に入った1989年には東京市場で120円台から140円台で取引されるまでに円高が進み、1995(平成7)年4月には一時79円75銭と80円割れを記録しました。
NY市場サマリー(20日)ダウ最高値、ドル/円上昇 利回り低下 ..
「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、31.2%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は30.2%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△1.0%ポイントとなり、前月の△25.4%ポイントからプラス幅が大きく縮小した。
調査期間前後の豪ドル/円相場は、豪7 月雇用統計が冴えない結果となったことで92円台後半まで弱含んだが、円安主導で下げ渋った。豪中銀(RBA)の利上げ打ち止め観測などから豪ドルの上値の重さが目立つ中、個人投資家の豪ドル強気・円弱気の見通しが後退したと見られる。
今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が100.00円、最安値が85.00円となり、高値の平均値は95.29円、安値の平均値は91.51円であった。高値の中央値は95.00円、安値の中央値は92.00円だった。前月調査時から実勢レートが2~3円程度切り下がる中、予想中央値の下方シフトは1~2円前後にとどまった。
米ドル/円 時系列データ:外国為替 | マーケット情報 | 松井証券
平成元年の1989年、大卒の初任給は全企業規模平均で男性が16万900円、女性が15万5600円でした(厚生労働省、産業別新規学卒者の初任給の推移<平成元年~平成30年>より)。当時バブル期を迎えていた日本では、その後数年間、初任給の金額が前年比で男女ともに5%前後増える時代が続きました。
急速に進む円安修正~今後のシナリオを展望する | ニッセイ基礎研究所
第二次安倍政権が始まりアベノミクスなどによって経済は回復し、日経平均は2015(平成27)年に再び2万円を超えました。2018(平成30)年10月2日にはバブル崩壊後の最高値となる 2万4448円07銭を記録しています。2019(平成31)年の取引初日(1月4日)の終値は1万9561円96銭でした。
一方で日銀が利上げ路線を継続する結果、日米金利差が縮小に向かうことを主因として、ドル円は円高基調になると見ている。 ..
「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、48.6%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は19.6%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は△29.0%ポイントとなり、前月の△24.4%ポイントからプラス幅がやや拡大した。
調査期間前後の英ポンド/円相場は英7月小売売上高の落ち込みを受けて184円台半ばまで弱含む場面もあったが、円安主導で2015年11月以来の186.77円前後まで上伸するなど堅調に推移。英中銀(BOE)の追加利上げ期待も相まって個人投資家の英ポンド強気・円弱気の見通しがやや高まったと見られる。
今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が195.00円、最安値が160.00円となり、高値の平均値は187.36円、安値の平均値は181.32円であった。高値の中央値は187.00円、安値の中央値は182.50円で、予想中央値は前月調査から3~4円前後、英ポンド高・円安方向にシフトした。なお、実勢レートは前回調査時から4~5円程度上昇した。
円高、円安がわかる!為替相場のしくみと影響 | G.金融経済を学ぶ
今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が46.0%で最も多かった。次いで「円」が21.5%で、その後、「英ポンド(8.2%)」、「メキシコペソ(6.2%)」、「ユーロ(4.7%)」、「豪ドル(3.7%)」と続いた。「米ドル」の回答割合は前月の42.0%から上昇した一方、「円」は23.7%からやや低下した。「米ドル」と答えた理由について自由記述形式で尋ねたところ「依然としてアメリカ経済が強いから」、「リセッション(景気後退)懸念が後退しているから」などと米景気の堅調を指摘する声が挙がった。また、「金利が高いから」、「まだ年内に利上げの余地がありそう」などとして金利面での優位性を理由に挙げる向きも多かった。