[PDF] 投資のヒント 足元の豪ドル相場の堅調な背景と年後半の展望


今週の豪ドル/円は99.03円前後、NZドル/円は90.95円前後で週初を迎えました。週末にイランがイスラエルに対して報復攻撃を行いましたが、イラン側は「(報復の)目的は達成された」として攻撃終了を示唆していました。しかしイスラエルがこの攻撃に対して「反撃せざるを得ない」と伝えたことでリスクオフの動きが再燃。資源国通貨でありリスクセンチメントに敏感な豪ドルやNZドルは、対米ドル、対円で下落することになりました。さらに16日には154円台後半まで上昇していた米ドル/円が1円近く急落した影響から豪ドル/円は98.65円前後まで、NZドル/円は90.51円前後まで下値を拡大しました(執筆時)。


為替相場は金利差によって大きく影響されるので、豪米国債利回り差も確認しておくと良いでしょう。
以下は、豪ドル円と豪米国債利回り差の値動きを比較したチャートです

さらに、今年の最終営業日となる30日は、陽線の出現確率がユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルで81%、豪ドル/米ドルで71%と高く、米ドル/カナダドルは19%、米ドル/スイスフランは14%と低いので、ここにも「米ドル安」のアノマリーがあります。

最新為替見通し|UBS SuMi TRUSTウェルス・マネジメント株式会社

米ドルは、FRBの2025年の利下げ回数が減る見通しや、トランプ新政権による関税リスクを受けて、このところ上昇基調にある。こうした足元の状況を踏まえて、2025年の為替見…

2023年は米国との緊密な貿易関係が奏功し、カナダ・ドルはG10資源国通貨を大きくアウトパフォームした。しかし、カナダでは直近のマクロ経済データが今後の景気減速を示唆しているように、経済に綻びがみえ始めている。コア・インフレ率は目標水準を依然上回っているが鈍化傾向を辿っており、今後カナダ銀行(中央銀行)は慎重姿勢を取ると考える。過去のサイクルでは、同中央銀行の政策金利はFRBの政策金利よりもやや低い水準でピークをつけている。今回も同様のことを想定しており、金利はピークに達したと考える。しかし、過去のサイクルに比べて金利は高い水準で長期にわたり維持される可能性がある。特に2024年後半のFRBの利下げによりリスク・オンム-ドが高まる環境の下では、キャリーの観点からカナダ・ドルの下落余地は限定的と考える。結論として、今後12カ月はカナダ・ドルが米ドルに対して若干上昇するとみており、我々の予想でもそれを反映している。

来週は24日に豪1-3月期四半期消費者物価指数(CPI)と3月月次CPIが発表されます。RBAがインフレ指標として重視しているのは四半期CPIです。豪州の四半期CPIを見ると、2022年10-12月期に前年比+7.8%でピークを付けて、2023年10-12月期には+4.1%まで低下してきています。豪月次CPI(前年比)に目を向けると、1月、2月は+3.4%で横ばいでした。豪州の月次CPIは四半期CPIと同じ全ての項目を月次で算出しているわけではありません。月毎にCPI算出に用いられる項目が決まっています。そのため、四半期CPIと同期間の月次CPIの平均が必ずしも一致するわけではありません。ただ、インフレの傾向をつかむのに月次CPIは有用です。前述した通り、1月、2月の豪月次CPIはともに+3.4%でした。そのため、今回発表される豪1-3月期四半期CPIは前期の+4.1%から3%台半ば程度まで低下していることが予想されます。RBAは2月に公表した金融政策報告の中で2024年6月時点でのインフレ率を+3.3%と予想していました。豪1-3月期CPIが大きく低下し、RBAの予想値を4-6月期CPIで下回る可能性が出てくると、市場が予想するRBAの利下げ開始時期の前倒しに繋がりそうです。

【豪CPIの推移】

鉄鉱石や原油が上昇すると、豪ドル円も上昇しており相関関係が見られます。
資源の価値が上昇すれば豪ドルにも追い風となるので、コモディティ市場にも注目しておくと良いでしょう。


[PDF] 2023年度決算及び2024年度見通し 説明会資料

これを見ると、12月はまず、1日に陽線の出現確率が英ポンド/米ドルで74%、豪ドル/米ドルで77%、ニュージーランドドル/米ドルで82%と高く、米ドルが基軸通貨(分子側)の米ドル/スイスフランでは7%、米ドル/円で27%と低いことから、「米ドル安」のアノマリーがあります。

ドル/円およびユーロ/ドルの9:00時点および17:00時点のスポット・レートは ..

米ドル/円は、米国国債利回りが直近低下する中にあっても、予想に反して高値を維持している。本来なら、日米利回り格差の最近の縮小から、米ドル/円は足元の水準150~151円から145~148円近辺まで低下してもおかしくない。我々の予想と実際の水準の乖離は、特に米国経済の堅調さが当面見込まれる中で、米国国債利回りの直近の急落の持続性を市場が懐疑的に見ていることが原因と思われる。また、日本の政策当局の口先介入が不十分なことから、為替市場は米ドル/円の次の上値を引き続き試している。結論として、米ドル/円は2024年1-3月期(第1四半期)に向けて145~151円のレンジで高止まりするものの、年後半にかけて140~145円まで徐々に低下すると予想する。市場参加者が米国国債利回りの着実な低下について自信を深めると、円キャリー取引の巻き戻しが始まることから、年後半に米ドル/円が下落すると考える。大半の主要中央銀行が利下げを示唆あるいは開始する可能性が高いなか、日銀が金融政策のさらなる正常化に進めば、日本円の上昇(対G10通貨)を後押しするであろう。

積立利率変動型一時払終身保険(米ドル保険料建 15)/積立利率変動型一時払終身保険(豪ドル保険料建 15) ..

来週は米国にて4月製造業/同サービス業購買担当者景気指数(PMI)や、1-3月国内総生産(GDP)、3月個人支出物価指数(PCEデフレーター)などの注目経済指標が発表されます。米経済が好調だという結果を示すようであれば、米株価指数が上昇し、株価の上昇を好感して豪ドルやNZドルが買われる可能性があります。一方で、米金利の上昇を受けた米ドル買いにより、豪ドル、NZドルは下落することも考えられます。米国経済が強すぎるため米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ時期後ずれ観測が強まる可能性もあります。一部のFRB高官は「データ次第では利上げもあり得る」と発言していることは見逃せません。指標結果が強かったとしても、市場の動きが正反対になる可能性があるということです。来週は、指標結果に捉われすぎずに動いた方向に付いていくといったスタンスで臨むのが良いかもしれません。

豪ドル、一時急落 99円割れ目前 トランプ関税で経済見通し懸念

スイス国立銀行(中央銀行)は長年にわたりスイス・フランの安定化を図ってきた。同中央銀行の現行の金融政策はFRBおよびECBよりも政策金利を低く維持するというものであり、スイス・フランは下落する可能性がある。このため、同中央銀行は自国通貨の下支えに向けてバランスシートを縮小し、外貨準備を売却する可能性がある。これはスイスのインフレ率の抑制に貢献してきた。スイス・フランは低金利により上昇余地が限られるが、外貨準備の売却および貨幣流通量の削減により下落余地も限られると考える。ユーロ圏および米国のインフレ率が高い局面では、スイスの輸入インフレを抑制するため、スイス・フラン高の必要性が高まった。しかし、主要国でインフレ圧力が弱まっていることから、スイス・フラン高を支える必要性も低下しつつある。このため、スイス・フランは対ユーロではレンジ内を安定的に推移し、対米ドルでは緩やかに上昇すると予想する。

豪ドル円相場で一時、99円割れ寸前まで豪ドル安が進んだ。トランプ氏の対中関税をめぐる言及が材料視されたが、見通しでは底堅さも示されそうだ。

その後の豪ドル/円の下落により、5年MAかい離率も縮小しましたが、なお「上がり過ぎ」圏にあることには変わりなさそうです。その意味では、このような「上がり過ぎ」が是正される中で、2025年は豪ドル/円の下落トレンドが展開する可能性が高いと考えています。

見通し期間の豪州景気は、回復トレンドが続くとみる。豪州最大の輸出相手 ..

英ポンドは昨年末の低水準から大きく上昇し、今年年初来のトータルリターンはG10通貨の中で最も高い。イングランド銀行(英中銀)は1年を通して積極的に金融引き締めを行い、英ポンドのキャリー(金利収入)見通しは魅力度が高まった。また英国の経済データは今年大半の期間で市場予想を上回った。しかし、経済の綻びがみえ始めているようであり、景気の勢いは鈍化している。今後数カ月はこうした状態が続くと予想され、米国経済が依然底堅いことから、英ポンド/米ドルは短期的に下落しやすくなっている。しかしながら、来年はFRBが利下げに着手し、また英ポンドの景気感応度が高い特性も奏功し、同通貨ペアは一定の反転をみせると考える。我々の2024年末の予想は1.27米ドルであり、1年を通して、ゆっくりではあるが徐々に英ポンドが対米ドルで上昇するとみている。

定会合の結果が発表され、円安が進行したため、豪ドル円は方向感に欠ける動きとなりました。 ..

が公開する店頭外国為替証拠金取引月次出来高の通貨ペア取引金額(2023年11月時点)では、ドル円・ポンド円に次いで豪ドル円が第3位となっています。

「豪ドル円100円への道 2024年の資源国通貨の見通し」井上義教氏 2024/1/26 · Comments.

また、27日も陽線の出現確率がユーロ/円で92%、スイスフラン/円で96%とかなり高く、英ポンド/円は78%、豪ドル/円は73%、ニュージーランドドル/円は77%と、主要な通貨ペアの多くで陽線の出現確率が高い「円安」のアノマリーが確認できます。

豪ドル/円【AUDJPY】:外国為替・リアルタイムFXレート・チャート

12月はいくつかの日で円安の傾向が確認できますが、特に注目したいのは26日と27日です。上の表を見ると、26日は豪ドル/円とニュージーランドドル/円で陽線の出現確率が100%と、過去20年間で取引が行われていた日はすべて陽線が出現していたという、非常に強い「円安」アノマリーがあります。

豪ドル/円の見通しを予想、解説!年内100円到達の可能性はある?

豪ドル/円は99円台前半で方向感を模索中していましたが、リスクオフの材料が出て98円付近まで急落しています。目先の下値目途は日足雲下限となりそうです。また97.25円付近に位置している週足一目均衡表・基準線(4月19日時点)も意識されそうです。
一方で、上値は日足の一目転換線が目途となりそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】