フォシーガ、心不全に関する新たなエビデンスをAHA2022で発表/AZ
ARNIであるサクビトリルバルサルタン(エンレスト錠)は新しく使用できるようになった薬で、心筋保護因子のANPを増やす働きとARBの働きの両方の作用があります。
サクビトリルバルサルタンは、心不全による入院を減らすことができます。
心不全の原因として特に多いのは大動脈弁狭窄症と僧帽弁閉鎖不全症です。
不全症では心臓弁膜が閉じることができず、血液が逆流します。これによって、心臓が余分な負荷を受けます。
[PDF] 慢性心不全治療薬としての SGLT-2 阻害薬について
心臓弁膜症の原因は様々で、先天的なものと後天的なものがあります。先天的な心臓弁膜症は、生まれつき心臓の弁膜に以上があるものを指します。後天的な心臓弁膜症は、感染症や高血圧、弁膜の老化などが原因となります。
狭窄症では心臓弁膜が狭くなり、血液の流れが制限されます。そのため心臓が必要な血液を体に送り出せなくなるのと同時に、心臓には内側からの圧力で負荷がかかります。
フォシーガ錠は5mgと10mgがあり、必要性や用途に応じて量を調整していきます。
心臓弁膜症とは、心臓の弁膜に問題が生じた状態を指します。心臓弁膜は心臓内で血液が逆流するのを防ぐ構造物で、心臓の4つの弁膜(僧帽弁、大動脈弁、三尖弁、肺動脈弁)のうちのどれかに問題が生じることがあります。
フォシーガ 慢性心不全 作用機序movie | ONO MEDICAL NAVI
腎臓に対する作用と心臓に対する作用に分けて、ご紹介していきます。
この薬剤により心臓に備わっている利尿ホルモン(ナトリウム利尿ペプチド)を増やすことができ、心臓保護につながるという仕組みです。 ..
虚血性心疾患は、心臓に栄養を送る血管である冠動脈の血流が不十分になり、心筋が酸素や栄養素を十分に取り込めなくなることによって引き起こされます。冠動脈が狭窄したり(狭心症)、閉塞したりすることによって(心筋梗塞)、心臓の筋肉に十分な血液が送られなくなります。その結果心臓の動きが悪くなり、心不全を発症します。
心臓を休ませて心臓を元気にします。 少ない量から始め、血圧・脈拍 ..
心不全では交感神経が興奮しすぎて過度の血圧上昇、脈拍増加などが起きており、心臓に負担がかかっています。
β遮断薬は、β受容体(心臓に多く存在している交感神経から指令を受ける受容体)の働きを抑えることで、血圧を下げたり、脈を遅くしたりして、働きすぎの心臓を休ませて心臓を元気にします。
少ない量から始め、血圧・脈拍・症状をみながら徐々に増やしていきます。
フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)
心不全は心臓がポンプとしての機能を十分に果たせていない状態の総称ですが、その原因には様々なものがあります。薬物療法が中心となるもの、手術の適応があるものなど、原因により様々な治療法があります。
イラストで学ぶ医学!「心不全で腎機能が低下する理由とは?」心臓と腎臓の関係をわかりやすく解説!
虚血性心疾患や弁膜症がないのに、心臓の筋肉そのものが変性しダメージを受けるものがあります。心臓が拡張してしまう拡張型心筋症、心臓が肥大してしまう肥大型心筋症が代表的です。まれな原因としてアミロイドーシス、サルコイドーシス、心ファブリー病などがあります。
無症候性心不全患者におけるSGLT2阻害薬ダパグリフロジンの心臓周囲脂肪減少 ..
心不全(しんふぜん)とは、心臓が正常に働かず、身体に必要な血液や酸素を適切に供給できなくなる状態のことを指します。心臓は、血液を体全体に送り出すポンプの役割を持っていますが、心不全ではこのポンプ機能が低下し、血液や酸素の供給が不十分となります。
心不全の主な症状は、息切れ・むくみ・疲れやすさ・食欲不振・吐き気・動悸などです。進行すると夜間に発作的な呼吸困難となり、横になると呼吸が苦しいため座って呼吸をする状態(起座呼吸)になります。
激しい呼吸困難などが急激に生じている状態を急性心不全、心臓に障害があるものの一定の安定が得られている状態を慢性心不全といいます。
心筋梗塞後の方や開心術後のような治療後の患者さんにおきましては、筋力が落ちないように心臓リハビリテーションを行っていきます。 ..
今回は通院患者さんの背景疾患として増えてきました糖尿病のお薬の中で、特に心臓・腎臓の両者を守る効果も兼ね備えたSGLT2阻害薬についてのお話をしたいと思います。
以前のブログ(慢性腎臓病の新しい治療薬 ~SGLT2阻害薬~)で、紹介しましたSGLT2阻害剤のダパグリフロジン(フォシーガ ..
β遮断薬は、心拍数を下げるだけでなく、心臓のポンプ機能も下げる作用があり、心不全には少し好ましくありません。
新しく使用できるようなったイバブラジンは、心拍数を下げることに特化した薬で、心臓の拍動リズムを作り出している洞房結節に作用して、心臓のポンプ機能を悪化させることなく脈拍だけをゆっくりにします。
コラランは、心臓のペースメーカー電流である過分極活性化陽イオン電流(If)を阻害することで、心臓 ..
DAPA-CKD試験は、2型糖尿病合併の有無に関わらず、CKDステージの2~4、かつ、アルブミン尿の増加が確認された4,304例を対象に、フォシーガ10mg投与による有効性と安全性をプラセボと比較検討した国際多施設共同無作為化二重盲検第Ⅲ相試験です。フォシーガ は1日1回、ACEiもしくはARBによる治療と併用されました。複合主要評価項目は、腎機能の悪化もしくは死亡(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、心血管または腎不全による死亡)リスクでした。副次評価項目は、腎機能の複合評価項目(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、腎不全による死亡)、心血管死もしくは心不全による入院、および全死因死亡のいずれかの初発までの期間でした。試験は日本を含む21カ国で実施されました 1。結果は に掲載されました 1。
心臓は、全身へ血液を送るポンプのような働きをしています。そのポンプ機能が低下 ..
心不全になると全身に血液などの体液を循環させるポンプ機能が低下します。
このポンプ機能の低下を補うために、脈拍が増えたり血圧が高くなったりといった様々な変化(代償機転)が起こります。
心臓リハビリテーションで予後が良くなり、生活の質(QOL)が向上する
代償機転には、心臓に負担をかけるもの(心筋障害因子)だけでなく、心臓に優しいもの(心筋保護因子)もあります。
心臓に負担がかかりすぎて、代償機転のバランスが心筋障害因子のほうに崩れると、息切れなどの心不全の症状が起こります。
2019/8/31(土)-9/4(水)、パリにて開催中のヨーロッパ心臓病学会 ..
CKDは、腎機能の低下を伴う重篤な進行性の疾患です(eGFRの低下、あるいは腎臓の障害を示唆する指標の変化、もしくはその両方が、最低3カ月間認められた場合と定義されています 4。CKDを発症する最も一般的な原因疾患は、糖尿病、高血圧、慢性糸球体腎炎です 10。CKDは高い有病率や、心不全や若年死をもたらす心血管イベントリスクの増加に関与しています。CKDの最も重篤な状態は末期腎不全(ESKD)と呼ばれ、腎障害および腎機能低下が進行し、血液透析や腎移植を必要とする状態となります 2。CKD患者さんの多くはESKDになる前に心血管系の原因によって死亡しています 11。現在、日本におけるCKD患者数は、約1,300万人と推定されています 6。
体にたまった余分な水分等を尿として排出することで、心臓の負荷を軽減します。 ..
ナトリウム利尿ペプチド(ANP、BNP、CNPなど)は、心不全になるとより多く分泌されるホルモンの1つで、血管を広げたり、余分な水分やナトリウムを尿中に排出させたりして、循環させなければいけない体液量を減少させて心臓の負担を減らします。