旅行者の背景にあるナウルホエ山は、ロード・オブ・ザ・リング 3部作のモルドールのロケ地となりました。 ruapehu
「LOTR」では、「一つの指輪」をビルボから託されたフロドが、この指輪を唯一消し去ることができる、モルドール(冥王サウロンとその軍勢が守りを固める中つ国の東よりにある国)の滅びの山の火口(滅びの罅裂)に投げ入れるため、ドワーフやエルフ、人間と多様な種族から成る混成チームを結成し、大変な冒険を繰り返しながら、最後には指輪の消滅に成功してみせる。非常にざっくりとした説明になるが、これが映画や原典たる小説で描かれてきた第三紀終盤の物語である。
第二紀はそうした第三紀へと繋がる多くのイベントが起こる時代だ。たとえば、後に冥王サウロンが居を構えるモルドールがどのように生まれたのか。サウロンがどのような経緯で第三紀で持っているような、強大な力を持つに至ったのか。また、物語の中心となる「一つの指輪」はどのような機能を持っていて、どう作られるに至ったのか。それらのイベントが発生するのが、この第二紀にあたる時代である。
その前史をざっと説明すると、まず創世〜第一紀までの間で、唯一神エルとエルが生み出したアイヌアにより世界が創造され、エルフやドワーフ、人間が生まれた。その後、創造神によって生み出されたものの反逆した冥王モルゴスと、エルフらの戦いが繰り広げられる。第一紀はモルゴスがエルフらに打倒され(虚空に飛ばされた)たことで終結し、その後にやってくるのが第二紀となる。この時代は、最初はドラマの第1話でも描かれているように、比較的平穏な時代だ。オークの姿はなく、モルゴスの最後の部下であったサウロンも身を隠した。もはや危機は去り、脅威は過去のものとなったとエルフたちも考えるようになった――そこが、ドラマの開始時点となっている。
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第二紀について、トールキンは息子クリストファーによって編纂された『シルマリルの物語』(1977)の中で次のように語っている。「しかし、中つ国の第二紀は暗黒時代で、語るべき(あるいは語るに足る)歴史もあまりありません。初代の大敵との大決戦場となったため、土地は姿を変えるほどに荒廃し、中つ国の西の地には住む者もなくなります」。「暗黒時代」と語るだけあって、比較的平和な状態から始まりこそすれ、戦争が頻発し、サウロンによる中つ国の支配が横溢するのがこの時代だ。
サウロンは身を隠した後に滅びの山がある場所モルドールで築城をはじめ(第二紀1000年頃)、1500年頃に正体を隠し、アンナタール(物贈る君)を称したサウロンが助言を与えることで、エルフの金銀細工師らが19個の特別な力を持った力の指輪を製造。しかし当然これはサウロンによって意図的に作らされたものであり、サウロンはその後それら19の指輪のすべてを従属させる「一つの指輪」をつくることになる。
第二紀ではその後、エルフたちは一つの指輪を作成したサウロンの正体とその意図に気がつき、エルフ対サウロン、またその後に人間の王国ヌーメノールもエルフの救援に参入し、絶えぬ争いが続いていくことになる。第二紀は歴史的にはエルフと人間の同盟軍がサウロンを破ることで幕を閉じることになってはいるが、はたしてどうやってそこへ至り、これを映像として描き出すのかもまた、楽しみにしたいところ。
ここから先はドラマを見る上で知っておくと物語がわかりやすくなる、種族やキャラクター、土地についての紹介を行っていこう。たとえば、ドラマでは第1話から小さい人型の種族「ハーフット」が現れる。映画などでフロドやサムのようなホビットを見知った人からすればハーフットって何? と思うかもしれないが、ハーフットはのちにホビットと呼ばれることになる3つの支族のうちのひとつで、ようは祖先だ。
消えたヘルム王の姿を追い、雪山にでた王女ヘラが遭遇するのはモルドールの指示によって指輪を集めるオークたち。
また、「LOTR」の主要人物のひとりであるアラゴルンの祖先にあたるヌーメノール人のイシルドゥルなど、数千年前の出来事とはいえ血縁関係のある人物も出てくるので、事前に知っておくとより楽しめるポイントのひとつといえる。
それも第3紀後期にはモルドール軍に奪われ、ミナス・モルゴルと名付けられるようになった。 画像
ドラマ第2話ではドワーフの地下王国カザド=ドゥームの荘厳な姿が描かれるが、これは「LOTR」ではモリアと呼ばれ、トロールやゴブリンに襲われガンダルフが散々な目にあった坑道である。「LOTR」(第三紀後半)の時代には荒廃して化け物が巣食うろくな場所ではないが、それを知っていれば、かつてはこんなに栄えていた時代もあったのか――と、2話を違った目線で見ることもできるだろう。
指輪物語』に1つの新章を刻む『シャドウ・オブ・モルドール』。手堅い ..
最後に、ここまで書いてきたような中つ国の第二紀の出来事や設定をもっと知りたい場合には、何を読めばいいのかを紹介しよう。現在日本語で読めるメインのものとしては、3冊の本が存在している。まず、先述のに第二紀の歴史とヌーメノールの起源とその運命を綴った「アカルラベース」が収録されているほか、「シルマリル〜」と同じくクリストファーが編集したも第二紀――ガラドリエルの動きや、ヌーメノールの島がどのような形なのかについてなど――について詳述している。
【指輪物語】モルドールの暗黒語で喋ってみた【トールキン】 [解説・講座] エルフ語文法解説動画が流行っていたので触発されて。
ドラマは全5シーズンを予定しているというから、これから先「LOTR」や「ホビット」との繋がりも明らかになっていくことだろう。力の指輪の製造、勢力を増していくサウロンの軍勢とその脅威、ヌーメノールの栄華と没落、アルノールとゴンドールの建国、病みつかれた心を癒やすことができる至福の国への渡航を拒否し、あえて中つ国へと残ったエルフらの運命――第二紀の見どころは無数にあり、今後が楽しみだ。
【LotR解説】イシルドゥル【ロード・オブ・ザ・リング】 #shorts #ロードオブザリング #雑学 #力の指輪
このゲームには評価されているゲームのシステムがあるのですがその詳細については敢えてここでは言わないようにしたいと思います。このゲームはアーケード的で物語こそ添え物に過ぎないかもしれませんが、そのシステムによってオーク同士、またはオークとプレイヤーとの関係性を表すようなところが一つの世界観を演出していて、ゲームのシステムによって世界観を与えている点ではあまり他にないような仕上がりになっていると思います。世界観と言ってものとかではなく、このゲームの中での世界観という感じです。
【LotR: Return to Moria #4】世界観の解説とゲーム設定の考察とか その4
『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』に登場する「南方国」とその地の住人「南方人」は、トールキン作品の読者にとっても見知らぬ、謎に満ちた存在です。
※指輪破壊時に黄色の特殊カード「金と銀のベルト」を出せば、サイコロを振らずに成功させることも可能です。
南方国が、後にモルドールへと姿を変えることはその立地から疑いようもありません。サウロンが来るまでそこに人間が暮らしていたというドラマの独自設定は、中つ国の歴史にもフィットしているように感じられます。たしかに空白でしたから。創意に満ちていて、今後の展開にも期待できます。
指輪物語:モルドールへの旅(The Lord of the Rings
ところで、わたしは発表された各登場人物のティーザーポスターでハルブランドの分を見た時に、いくつかの理由からロヒルリム(ローハンの国民)とつながりのある人物だと予想しました。
エルフに意見を求めるな、よしとあしとを、ともにいう『指輪物語:モルドールへの旅』
それより前のこと、彼らはアンドゥインの上流地域に住んでいました。さらに元をたどるとロヒルリムはロヴァニオンの王家の末裔。彼らはと呼ばれていました。その北国人の末裔には谷間の国の民もいるんですよね。バルドがそうです。みんな闇の森の周辺を拠点としている特徴がありますね。*1*2
ロードオブザ・リング 映画 · ロード・オブ・ザ・リング 順番 · ロード・オブ ..
南方人は、中つ国の南方国で暮らす人間族。第一紀の大戦争では冥王モルゴスに組みしていました。テオの持っていた剣の柄が何らかの働きをしたことで南方人は奴隷とされ、モルゴスに仕えることになったみたいですよね(それゆえアダルは何としてもその柄を入手したいらしい)。
全世界で社会現象を巻き起こした実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』(以降、LOTR)3部作。
彼らの住む場所は「南方国(The Southlands)」と呼ばれますが、王たる統治者もいませんから、一つの国というよりは同じような集団が集まって住んでいる地域ととらえる方が近いように思います(それで公式に翻訳されるまでわたしは「南方地域」と呼んでいました)。
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2022年9月2日にAmazon Prime Video限定で、が配信開始された。本作はJ・R・R・トールキンによる偉大なファンタジー小説、と同じ世界観を描き出すドラマだが、ピーター・ジャクソン監督による「ロード・オブ・ザ・リング」(以下「LOTR」)、「ホビット」の両三部作映画とは異なり、原作小説をそのまま映像化するわけではない。『指輪物語』などに残された過去の歴史や設定を膨らませ、できるだけ原典に忠実にオリジナルストーリーを紡ぎ出そうとしている。