次は、ED治療薬と一緒に飲んではいけない「硝酸剤」について解説します。


本稿ではこのバイアグラとニトロとの併用の危険性をお伝えする為に6項目に分けて、 これを詳細に記載しております。ご参照くださいませ。 なおバイアグラに関してニトロ併用以外の危険性に関しては別項に詳述してあります、 よろしければ、ご参照くださいませ⇒


冠動脈の閉塞は、基礎疾患があることがほとんどです。
皆さん御存知の、高血圧や糖尿病、脂質異常症、 メタボリック症候群などの動脈硬化性疾患が、心筋梗塞の基礎疾患となります。 心筋梗塞の誘引の一つとして、性行為があります。
(注;これら動脈硬化性疾患の全ての方が、性行為中に心筋梗塞を発症するわけではございません)

*バイアグラと「ニトロ」すなわちニトログリセリン、亜硝酸化合物、亜硝酸剤、硝酸剤、 一酸化窒素供与剤等の併用は命の危険性があります。 これらの薬剤を処方されている方、 狭心症、心筋梗塞を指摘されている方、、 動脈硬化性疾患をお持ちで胸痛を感じる事がある方は、 併用によって高度血圧低下などの重大な危険性があるので、 バイアグラならびに同系のPDE5阻害薬とニトロを必ず併用してはいけません。

タクシーと救急車の運転手、アルツハイマー病による死亡率低い/BMJ

心臓突然死の多くの原因は、急性冠症候群と考えられております。 具体的には、心筋梗塞です。 心筋梗塞は、心臓を養う血管(冠動脈と言います)が、 急速に閉塞し、心臓平滑筋が壊死する病気です。 心筋梗塞を発症すると、それが原因で、致死性不整脈(心室細動や心室頻拍)や急性心不全を生じ、 死に至る場合があります。

バイアグラは、冠動脈の拡張作用を有します。
つまり、心筋梗塞や狭心症治療に用いられる、 ニトログリセリン系薬剤/硝酸剤と同様の作用を持っています。 (注;バイアグラを飲んでいれば、心筋梗塞を予防できる訳ではありません。) また、として、動悸(脈拍数の増加)や、血圧低下などがあります。

医師側の立場で申しますと、セックスも運動行為の一つであります。 全て制限することは簡単ですが、それでは生活の質を著しく損ねます。 適否を判断するのが医師の仕事になります。
セックスは、簡単な手荷物をもって、階段を3階くらいまで登ることが出来れば、 問題ないとされております。
より正確には、トレッドミルなどにより、運動耐容能を評価する必要が有ります。
安静座位時のエネルギー消費量は1METsと定義されていますが、セックスは4〜5METs程度の運動負荷量になります。 性行為を安全に行うには、マージンを取って、5〜6METsの運動耐用能が必要といわれています。
先に述べましたが、荷物を持って、3階まで階段で登った場合と同程度の運動量になります。
また、体位によって、運動負荷が変化します。
女性上位(いわゆる座位や騎乗位)では、運動量は低下致しますので、 体位を工夫するのも良いアイデアです。
セックスが通常の運動と異なるのは、性的な高揚感を伴う事です。 オーガズム時の高揚は、瞬間的な血圧や心拍数の変動を伴う事が有ります。 お酒を飲まれていたり、いつもと異なったパートナーやシチュエーション等、 過剰な刺激などの因子によっても変化いたします。
判断が困難な場合もございます。
主治医と相談して下さい。

いわゆる腹上死は、もともと頻度の高いものではなく、 安静時の心臓突然死と比較し、僅かに頻度の高いものです。 性行為そのものが、運動であり、刺激であり、 肉体にも心臓にも、負担増加を強いります。 そのため心臓突然死の頻度を、僅かながら上昇させます。
いつもと異なったパートナーを相手にしたり、刺激的な場所での性行為や、 飲酒の有無などにより、精神の高揚が異なります。 肉体、心臓への負担が、さらに増加します。


脳梗塞、脳出血、または心筋梗塞などの重大な心血管イベントが半年にあった人がバイアグラを服用することは非常に危険です。

また現在ニトログリセリンの処方を受けていない場合でも、狭心症や心筋梗塞を起こしたことがある人で注意を要するのは、ED治療薬を服用後に心臓の発作が起きた場合の対処方法です。(ED治療薬の服用で、心臓発作の発生リスクが高まることはありません。)

2.6 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者[1.2、8.1、9.1.1参照]

, , の心臓への負担増加は、心配しなくとも良いと考えます。 それ以上に問題なのは、心臓病によって運動制限を指示されているか否かです。
先にも述べましたが、セックスは運動行為です。 運動が制限される場合、その程度にも因ってしまいます。
ED治療薬の服用が、心筋梗塞など心血管疾患を誘発する可能性も、心配しなくてよいと考えます。
バイアグラが市販されて10年以上経過しましたが、現在では、ED治療薬と心疾患の因果関係は否定されています。
常用薬との兼ね合いも考える必要が有ります。
心臓病治療として、ニトログリセリン系の薬剤を服薬している場合、一部の抗不整脈薬を利用している場合は、 残念ですが、ED治療薬は使用できません。
別項で を作っております。
ご参照ください。

(冠動脈が閉塞した場合は「心筋梗塞」といい、重篤な症状を呈する。) 狭心症

臨床試験にて、心臓への負担を含めて重篤な健康被害につながらないことが確認されています。

そのため、最近6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血を発症した人に対してはバイアグラの投与が禁じられています。 ⑦網膜色素変性症の人

狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患と診断されると、症状によって冠状動脈の拡張効果があるニトログリセリンと呼ばれる内服薬が処方されることがあります。これらは、バイアグラやシアリス、レビトラといった「PDE5 阻害薬」との相性が悪く、降圧効果が増強されるため使用禁忌薬となっています。併用は絶対に控えましょう。

○死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な副作用が報告されています。 患者および家族の方は、【この薬を使う前に、確認すべきことは?】、【この薬の.

性行為が、運動であり、刺激的であるということ、基礎疾患の有無、 パートナーや場所、 飲酒の有無、バイアグラの服用など、 これらの要素が複雑に絡み合って、心臓への負担が決まります。 バイアグラ服用の有無よりも、上述の様々な要素の方が、大きく心臓突然死に影響します。

2.6 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患

※狭心症発作や心筋梗塞を起こしたことがある方は、治療を行っている主治医又は当院医師に確認してください。
なお、処方の可否に付きましては、お電話でもご質問をお受けしております。気になることがございましたら、一度お電話にてお問い合わせください。
浜松町第一クリニック 代表電話番号:0120-23-7722(フリーダイヤル)
【受付時間】平日:10時~20時 土曜:10時~18時 日曜・祝日:10時~16時

心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる、心筋梗塞(6か月以内 ..

前述の通り、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心臓病が起こるよりも先にEDを発症するケースが多く見られます。心臓のほかにも、今やEDは全身疾患の予兆として捉えられることが増えたため、
またEDのリスクファクターである、高血圧や肥満、高齢、喫煙、糖尿病などは、そのまま虚血性心疾患を誘発する因子でもあることを理解する必要があります。

2.6脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者[1.2、8.1、9.1.1参照]

ニトロは「血管拡張薬」つまり血管を開く事で作用を示す薬剤で、 主に狭心症・心筋梗塞の慢性期管理や急性期治療に使用されます。 このニトロは全身の静脈を開く事、また細い動脈を開く事で心臓の負担を軽減でき、 また心臓に酸素や栄養を送る冠動脈と言われる重要な動脈を拡張する事ができます。
狭心症や心筋梗塞はこの冠動脈が狭窄したり閉塞する事で心臓に酸素や栄養が行き渡らなくなる事で、 心臓の筋肉が死んでしまう事がその疾患の本態です。 つまりニトロは冠動脈を広げる事でこの疾患の本態に有効に作用する事ができます。 ニトロは狭心症や心筋梗塞の方にとっては命を繋ぐ大切なお薬です。
このニトロの仲間には、亜硝酸アミル、ニトログリセリン、イソソルビド(一硝酸)イソソルビド(二硝酸) などが有ります。

心筋梗塞 · 不整脈 · 心不全 · 心臓弁膜症 · 動脈硬化 · 脳卒中.

副作用として血管拡張や動悸などは報告されているものの、一過性かつ軽い症状であることがほとんどで、心臓への負担には至りません。

性行為は脈拍や血圧を上昇させ心臓に急激な負担を起こし、心不全や心筋梗塞を誘発することがあるので、注意が必要です。 ..

, , ともに、心臓への負担は、心配されないで良いと考えます。 ED治療薬の服用により、心筋梗塞など心血管疾患の増加は、ありません。 いわば、性行為そのものが運動といえます。過度な運動は、心臓への負担を増加させます。 過度な運動は、心血管疾患の引き金になります。

⑹脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近 6 ヵ月以内にある患 者

現在のところ、バイアグラが心臓突然死の原因というよりも、肉体的に、 もともと高血圧や糖尿病などリスクを持っている方が、 性行為という運動・刺激により、心臓突然死を発症したと考えられております。

しかし性行為は心筋梗塞の0.9%に関与しているとの研究結果もあります。この研究 ..

疾病や運動制限の程度によります。 一般的に、安静座位時のエネルギー消費量を1とすると(これを1METsといいます)、性行為は4〜5METs程度です。 性行為を安全に行うには、およそ5〜6METsの運動耐用能が必要といわれています。 これは、荷物を持ったまま、階段を3階まで登ったときに相当します。 また、性行為は体位によって、運動負荷が異なるといわれています。 女性上位の場合、男性上位に比較して、運動量は減少します。 しかし、性行為は、精神的な高揚が伴うため、単純な運動と同様に扱うのが困難です。 飲酒や過度の刺激などの要素も考慮しなければなりません。 以上は、あくまでも、目安としてください。主治医と相談を要します。