【為替】2025年の米ドル/円を予想する | 吉田恒の為替デイリー


すでに述べたように、トランプ政権1期目においては、正式に政権がスタートする前、「トランプ・ラリー」で記録した118円が結果的に高値となった。これは5年MAを13%程度上回るものだった。一方で、今回の大統領選挙でのトランプ氏勝利後の米ドル/円の高値は、これまでのところ156円で、5年MAを20%程度と大きく上回っていた(図表4参照)。


現在の米ドル/円は、名目水準も5年MAとの関係でも、トランプ政権1期目よりかなり高い水準にある。その意味では、政権1期目ですらなかった米ドル高・円安が起こる可能性は、今回もやはり低いのではないか。

2024年2月に史上最高値を更新した「日経225」今後の動向にチェック!

ドル円 160円突破!AIは今後のドル円相場をどう予測するのか

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次は、2025年に米ドル/円の下落トレンドが続いた場合の下値の目途について考えてみる。この場合に鍵になるのは、「強すぎる米景気」の行方ではないか。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)やみずほ証券、アセットマネジメントOneなどが160円を予想している。円は23日に153円19銭まで前の日から1.4%も下落し、7月末以来の安値を付けた。今月は対ドルで約6%下落しており、月間ベースで2022年4月以来の大幅安となる勢いだ。

みずほ証券金融市場部の大森翔央輝チーフデスクストラテジストは、「10月には日本銀行が動かないだろう」とし、米国の金利が年末まで高止まりして足元の円安スピードが続けば、「160円になる可能性は高い」と述べた。


ドル円相場、下半期大荒れ 1%超の騰落続出 2025年の見通しは?

日米の金融政策の方向性が乖離(かいり)する中、市場で両国の金利差が今後どの程度まで縮小するのかを巡り意見は分かれている。米国の堅調な経済指標と米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに慎重な姿勢が状況を複雑にしている。ここ数週間は米国要因が為替相場を大きく揺さぶり、北米の取引時間帯に円売りが加速した。

ドル円予想:地合い強さ引き継ぐ 米長期金利弱さが重荷 (12月26日) ..

これは日本の通貨当局の円買い介入が発動され得る水準に戻ることを意味する。加藤勝信財務相は米国時間23日、「投機的な動向も含め、為替市場の動向を緊張感をさらに高めて注視する」と。

【2024年前半】豪ドル円(AUD/JPY)の今後の見通し・予想

特に有名なアノマリーとして、「ゴトー日(5・10日)アノマリー」があります。これは、金融機関が顧客に適用するその日のレートを決める日本時間の午前10時ごろの「仲値」に向けて、特にグローバル企業の決済が集中しやすい5や10のつく日は米ドルが買われて円安になりやすい傾向にあるというもので、この動きを利用した「仲値トレード」と呼ばれる取引手法は一部のFXトレーダーから注目されています。

26日の予想レンジは、日経平均株価は3万8900円~3万9300円、為替はドル/円=156円90銭~157円50銭。 ..

2024年の米ドル/円は過去2年の高値を大きく更新、7月に161円まで上昇したが、その後は9月にかけて139円まで急落した。最大値幅は、139~161円と20円余りだが、1月から7月にかけて140→161円、そして7月から9月にかけて161→139円と20円程度の値幅を往復したわけで、累計すると40円を越えるレンジにおける大荒れの展開になったと言ってよいのではないか(図表1参照)。

まず、経常収支の仕上がりを最も規定しやすい貿易収支は、原油価格と円安のピークアウトを背景として赤字縮小が予想される。 ..

シンガポールのサクソ・マーケッツのチーフ投資ストラテジスト、チャル・チャナナ氏は、市場の注目度が高い米国の雇用統計で「非農業部門雇用者数が非常に弱くならない限り、相場の方向転換は起こり得ない」とみる。米大統領選挙を前に155円を超える円安も排除できないと予想している。

米ドル/円【USDJPY】:外国為替・リアルタイムFXレート・チャート

2024年の米ドル/円の値動きに52週MA(移動平均線)を重ねて見ると、9月にかけて139円まで急落したところで、52週MAを大きく、長く割れるところとなった。その後11月の米大統領選挙にかけて52週MAを上回ったものの、これまでのところ1ヶ月半程度で再び52週MA以下に戻る動きとなっている(図表2参照)。

19日の東京外国為替市場=ドル・円、155円台前半で推移 速報

このようなプライス・パターンは、経験的には米ドル高・円安トレンドが7月の161円で終了し、複数年続く米ドル安・円高トレンドに転換した可能性が高いことを示唆している。そうであれば、2025年の米ドル/円は、基本的には上がっても52週MA(11月末時点で150.5円)を大きく越えられず、一段の下落に向かう可能性が高いと考えられる。

【NHK】26日の東京外国為替市場は、日銀の追加の利上げの時期が予想よりも遅くなるのではないかという見方から、円を売ってドル ..

政治的な不透明感も円安を加速させている。日本では27日投開票の衆議院選挙の結果次第で、政府と日銀のコミュニケーションが複雑になる可能性がある。トレーダーらは約2週間後に迫る米大統領選挙にも備えており、トランプ前大統領の勝利に賭ける向きが円売りを推し進めている。

(6)時価総額が1,000億円未満で、来期市場予想営業利益の15倍未満

ただ気になるのが、2025年から始まる米トランプ政権の影響だろう。トランプ氏の経済政策は、大型減税や関税引き上げなど金利上昇をもたらす可能性が高いと見られている。米金利が上昇するにもかかわらず、2025年は継続的に米ドル/円が下落へ向かうことになるだろうか。

ドル/円見通しズバリ予想、3分早わかり「米4月PCE価格指数」2024年5月31日発表 · Comments2.

永く第一線でディーラーとして活躍したYEN蔵氏。専門知識を活かした相場解説や今後の見通しを知るうえで有効です。

ドル/円見通しズバリ予想、3分早わかり「米国11月小売売上高」2024年12月17日発表 #外為ドキッ

下の表は主要通貨ペアの過去20年間の月足を調べた中から、日本のFXトレーダーがもっともよく取引する米ドル/円と、12月に注目したい通貨ペアの「陽線」の出現回数と「陰線」の出現回数をまとめたものです。

ドル/円見通しズバリ予想、3分早わかり「米国10月個人消費支出PCE」2024年11月27日発表 #外為ドキッ

2017~2020年のトランプ政権1期目では、基本的な経済政策は今回と変わらなかったものの、米ドル高・円安とはならなかった。トランプ氏が2016年11月の大統領選挙で勝利すると米ドル/円は急騰し、「トランプ・ラリー」と呼ばれたが、ここで記録した118円という高値は、結局その後のトランプ政権の4年間で更新することはなかった(図表3参照)。では、それはなぜだったのか。

ドル円、円高圧力で下目線!155円台突入か?|介入警戒感が強く不安定な値動きが続く(今日から来週のFX予想)2024/7/17.

一部のストラテジストは短期的には円安が進むとみると同時に、目先の政治リスクが収まれば、円相場が上昇方向に転じることも想定している。