個人投資家のドル/円ポジションは「中立」。「ショート」にするのはまだ早い
上述の数字を参考にするなら、この3ヶ月の縮小ピッチは米ドル買いより円売りの方が大きかったと言える。これは、米ドル買いの対価として売る通貨を、円からユーロや豪ドルなどの通貨へシフトした影響もあるのではないか。投機筋のユーロ・ポジションは、6月以降それまでの買い越しから売り越しに転換した(図表3参照)。また豪ドルの売り越しも、6月以降再拡大となった(図表3参照)。
2021年1月の102円から展開してきた米ドル高・円安。とくに2022年3月に115円を超えてからは一本調子で急加速、一気に140円に迫り、1998年以来24年ぶりといった歴史的な円安相場となった。
一方で、米ドル買い取引も縮小しているようだ。投機筋の米ドル・ポジション(円、ユーロ、英ポンド、スイスフラン、加ドルの非米ドル主要5通貨のポジション合算による参考値)の買い越しは、5月までは20万枚を大きく上回っていたが、先週は11万枚まで縮小、こちらは3ヶ月でほぼ半減となった(図表2参照)。以上の数字を参考にすると、6月以降、それまで急拡大してきた米ドル買い・円売り取引が縮小に転じたということになるだろう。
今回も投機的な円ショートポジションの巻き戻しによる影響がドル円相場10%程度の下落となると、ドル円相場は145円台まで下落することになる。
前述の通り、米ドル/円のロングは、米ドルの価値が上がるのを予想した取引で、「米ドルを安く買って、高く売る」ことで利益を狙います。
投機筋の円売り超しは、5月までは10万枚以上の高水準で推移していたが、先週は2.5万枚まで縮小した(図表1参照)。この3ヶ月でピークの4分の1以下に急縮小したということになる。
こうした中では、ヘッジファンドなど巨額の資金で取引するプロのトレーダーの間でも、円ショート戦略が大きな「収益源」に位置付けられてきたと見られている。大きく円安が進むため、トレーダーの円売り取引も急拡大し、その結果さらに大きく円安が進むといった相互の関係によって歴史的円安が起こったという側面もあっただろう。
ヘッジファンドなどの取引の目安とされているCFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円ポジションで、売り越しが最近にかけて急縮小している。歴史的円安が展開する中で、ヘッジファンドなどプロのトレーダーの間でも大きな「収益源」と位置付けられた円ショート(円売り)戦略の転換が始まっている可能性としても注目される。
「ドル/円ロング」の場合、米ドルの買いポジションであり、米ドルの価値が上がる ..
10月29日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約5.0万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングは積み増されたものの、ショートが大幅に積み増されたことで、ネットショートは約2.2万枚増加。
期間中のユーロ/ドル相場は、ドイツやユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)が改善をしめしたことなどで上昇する場面も見られたが、米大統領選に絡む米ドル買いもあり、1.07ドル台後半~1.08ドル台前半で上値の重い展開となった。
欧州中銀(ECB)の連続利下げの甲斐もあり、ユーロ圏の経済指標に回復を示す結果みられるようになってきた。ただ、短期金利市場ではECBの追加利下げが今後も続くとの見方が強いことから、投機筋はユーロ売りの比率を大きくしたようだ。
PPIのショートカバー続かずドル円また141円台、 米コアインフレ高くても9月大幅利下げ観測も消えず.
「ドル/円ロング」の場合、米ドルの買いポジションであり、米ドルの価値が上がることで利益を得られます。
【SBI FX NEWS!】ドル円、神経質な動き CFTC円ショートは一転急減
ただ、大きく円売りに傾斜したポジションは、相場が円高に反転すると巨額の損失が発生するリスクでもある。その典型例として有名なのは、まさに24年前、1998年に円安から円高に転換した直後に起こった出来事だろう。
ドル円、円キャリートレード再開で大幅上昇。IMM通貨先物では投機筋による円ショートが急拡大(11/12朝) ..
FX取引の場合、例えばドル円の買い持ちであれば「ドル円のロングポジション」「ドル/円ロング」などと呼ばれることもあります。
14時3分現在の為替レート カナダドル/円:109.582 +0.11〔+0.10%〕
【円ネットショートに転じる】
10月29日時点で円のポジションは、ドルに対して約2.5万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが取り崩され、ショートが大幅に積み増されたことから、8月上旬以来となるネットショートに転じた。
期間中のドル/円相場は、151円付近から一時7月末以来となる153円台へ上伸した。
衆院選では与党(自民・公明)が過半数議席を獲得できず、政局の先行き不透明感から日銀が金融政策の正常化に向けて動きづらくなったとの見方が出た。また、米大統領選では共和党のトランプ候補が優勢との見方から米長期金利が上昇し米ドルが買われた。そうした中で、投機筋の相場観は円強気から円弱気に転換したようだ。
ドルの一極集中 円ショートは縮小 | DeepMacro FXストラテジー
1998年8月に147円で米ドル高・円安はピークを打つと、10月にはほんの3営業日で30円近くもの米ドル大暴落が起こった。そのきっかけこそが、急な円高への転換に対応できず、米ドル買い・円売りポジションで巨額の含み損を抱えてしまった大手ヘッジファンドによる損失を確定させるための巨額の米ドル売り・円買い取引とされた。
こんなにドルショートが溜まっているのが本当なら介入した途端にドルショートの膨大な額の利確で逆にドル円が上昇してしまう。
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が、自身の経験や人的ネットワークを駆使した市場分析と取引戦略を展開。シンプルながら、深い知識と経験に基づく解説は人気です。
11時35分現在の為替レート 豪ドル/円:97.95 -0.05
また、ドルストレートのロングポジション(米ドル/円を除く)では、日を跨いで保有するととなる場合が多く、注意が必要です。
Comments2 ; 日銀「利上げ」せず…円安急進 植田総裁に異変?見送りの深層【NIKKEI NEWS NEXT】
FX取引の用語として、買いはロング、売りはショート、建玉はポジションと呼ばれ、ロングポジションは買いの建玉を意味します。この記事では、ロングポジションの言葉の意味や活用方法、メリット・デメリットについて詳しく解説します。ここでは、ロングポジションの概要を、関連する他の用語との違いも含めて解説します。ロングポジションとは、買い(ロング)の建玉(ポジション)のことです。ある資産の価格が将来的に上昇することを期待して買い、決済することなく保有している(買い持ちしている)状態を意味します。この用語は、FX取引以外でも株式投資などの様々な金融取引で用いられます。FX取引の場合、例えばドル円の買い持ちであれば「ドル円のロングポジション」「ドル/円ロング」などと呼ばれることもあります。「ドル/円ロング」の場合、米ドルの買いポジションであり、米ドルの価値が上がることで利益を得られます。とは、売り(ショート)の建玉(ポジション)のことです。ある資産の価格が将来的に下落することを期待して「売り」から入り、決済することなく保有している(売り持ちしている)状態を意味します。ロングポジションとの大きな違いは、以下の2点です。①については、通常の商取引のような「」の場合は、持っていないものを売ることはできません。しかし、FX取引は売買の差額のみをやり取りする「」であるため、買っていない通貨ペアを売る(売りから入る)ことができます。このように売りから入った場合、後でその通貨ペアを「買い戻す」ことになります。このため、ショートポジションは②のように「下落によって利益が出る」わけです。「」については、こちらの記事で詳しく解説しています。FX取引における両建てとは、同一通貨ペアの売りポジションと買いポジションを同時に保有することです。相反するポジションを同じ数量保有すれば、相場が上がっても下がっても利益が相殺されます。この相殺により、両建てをした後は損益が変動しないため、損益を固定したい場面で用いることがあります。しかし、両建ては以下のような理由でを欠く取引ともいえます。「」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ここでは、FX取引でロングポジションを保有するメリットとデメリットを解説します。ロングポジションのメリットは、取引の内容がわかりやすいことです。前述の通り、米ドル/円のロングは、米ドルの価値が上がるのを予想した取引で、「米ドルを安く買って、高く売る」ことで利益を狙います。一方、ショートポジションは、FX初心者にとって取引内容がわかりにくいでしょう。米ドル/円のショートは、米ドルの価値が下がるのを予想した取引で、「米ドルを高く売って、安く買う」ことで利益を狙います。最初に売ってから買い戻すという取引は、日常生活において馴染みのないことなので、戸惑う人も多いでしょう。また、主にクロス円のロングポジションの場合、日を跨いで保有するとがもらえます。これは日本が低金利政策をとっているため、主要国との金利差が開いているからです。については、こちらの記事で解説しています。
【材料】トヨタが3000円台に乗せる、ROE目標報道受けた買いがショートカバー誘発 ..
そういった過去の経験も参考にして、歴史的円安に対応した空前の円ショート・ポジションを徐々に手仕舞うことで、円売りリスクを予め減らす動きが始まっているのかもしれない。
第23回「ドル円ショートは損切り 円安とドル高のダブルパンチで」
ラガルド総裁の会見では今後も利下げを続けることを示唆するものであった。しかしこれは市場にすでに織り込まれてしまっているので、ユーロ金利にはノーインパクトであったようだ。むしろ先についてはデータ次第とパウエル議長のようなことを言ったためか、ユーロは全面高の形となり、ユーロドル、ユーロ円、ユーロポンドなどは実に堅調な足取りを見せた。
□ 国際観光旅客税/船内精算(1,000円相当USドル精算/2歳未満不要) □ 船内チップ ..
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