豪ドル/日本円の今後の値動きを、テクニカル分析から見ていきましょう。


前述の通り、外国為替取引は、例えば円という通貨の価値を出すと言っても、米ドルやユーロ、豪ドルなどさまざまな通貨と取引されています。つまり、それぞれの取引で円の価格(価値)がバラバラなのが基本です。それでは、現在の円の価値はとても分かりづらくなります。また、取引通貨すべてを基準にして為替レートを出そうとすると、膨大な数の組み合わせが必要となります。


RBA(豪準備銀行)は1日、今年最後となる会合で、政策金利を0.1%に据え置きました(前回11月は0.25%から0.10%に利下げ)。決定は予想通り。RBAは金融緩和政策を「暫くの間」継続する考え。国内雇用が大幅に増加し、さらに物価上昇率が2-3%台で定着するまで、利上げが検討されることはないでしょう。

豪ドルはエネルギー・鉱物資源などを豊富に有する世界有数の資源国通貨です。
全輸出の過半数以上が鉄鉱石や石炭などのエネルギー・鉱物資源で占められています。
そして、コモディティ市場との相関関係が見られます。

以下は、豪ドル/日本円の日足チャート(2022年11月7日時点)です。

出所:TradingView

ドル/円日足チャート分析です。
157円前後からロングし続けているのですが、押し目が全くありません。
今年上半期では上昇トレンドを一度も割り込むことをせずに推移しており、本当に日本円が弱い状況が続いています。
160円を超えてから1990年以来の高値である160.15-25円を突破し、高値圏での推移が数日続いております。
定着感もついてきていることもあり、さらなる上値更新がありそうです。
先月は米国の経済指標悪化のタイミングが全てのドル/円の押し目買いチャンスだったため、今月はそれを狙っているトレーダーも多いでしょう。
事実、月曜日のISM製造業景況指数は悪化しましたが、瞬間売られて、即反発しました。
その押し目が161円手前までです。あっという間に切り返して高値水準まで押し戻されました。今夜はISM非製造業景況指数です。
全てのイベントでドル/円は上昇のきっかけを作り続けているように思えます。
雇用統計もありますが、常に買い下がりで勝負していくと良いかもしれません。
明らかに日本の財務状況悪化に目が向かっているような気がします。これが通貨安の原因です。債券安、通貨安はまだしばらく続くと考えます。

かつては高金利通貨の代名詞であった豪ドル。現在でも個人投資家からの人気は健在で、2023年の国内の個人投資家における取引金額割合では3位の人気を誇っています。また、オーストラリアの政治経済や、チャートのテクニカルポイントに関するニュース配信も豊富ですので、豪ドル/円のお取引は「みんなのFX」のご利用をぜひご検討ください。
なお、先述の通り、豪ドル/円の値動きやスワップポイントの変動は、鉱物資源の需要に左右される傾向が強いため、世界経済や中国経済の動きに影響されます。また国内景気や、インフレ動向を判断するRBAの政策金利・声明文もしっかりウォッチしながら取引すると良いでしょう。
(2024年5月時点 トレイダーズ証券 市場部)

鉄鉱石や原油価格が上昇すると、豪ドル/日本円も上昇しており相関関係が見られます。
オーストラリアは輸出の大半をエネルギー・鉱物資源で占めているため、資源の価値が上昇すれば豪ドルにも追い風となるのです。
豪ドルを取引する際は、コモディティ市場にも注目しておくと良いでしょう。

ユーロ/円も面白くなってきました。2カ月間抜けられなかった125.50円を超え、125.95円まで上昇。今年の高値127.07円が見えてきました。オセアニア通貨はどうか?


豪ドルはなぜやばいと呼ばれるのか。最新の相場考察や今後の見通し

また併せて、毎月公表される豪雇用統計も押さえておきたいです。直近は雇用環境も大都市のみならず幅広い地域で改善していることが確認されており、正規雇用を中心に底堅さが伺えるなど賃金上昇に繋がりやすい状況が続いています。対して、コロナショックで一時悪化した失業率は改善を続け、およそ50 年ぶりの低水準で推移しています。雇用者数や失業率のデータはRBAが非常に重視しているデータで、これらの変化に着目することで、今後のRBAの金融政策や豪ドル/円相場を見通すヒントが見えてくるかもしれません。

【2024年7月30日】重要指標ラッシュ!豪ドル/円には要 ..

取引量が比較的多い豪ドル/日本円は、値動きが安定しやすく初心者の方でも取り組みやすい通貨ペアです。
ちなみに、マイナー通貨ペアの場合は、需給の偏りによって突発的な変動を起こす場合もあるので注意が必要です。

リスク警戒の動きとともにドル高・円高、ユーロポンドは軟調 ドル円153円台 ..

圧倒的な取引高を誇る米ドル/日本円を除けば、その時々によってポンド/日本円、豪ドル/日本円、ユーロ/日本円、ユーロ/米ドルが順位を入れ替えていることが分かります。
豪ドル/日本円に注目すると、2022年5月には人気のポンド/日本円などを差し置いて2位になっています。

【2024年】豪ドルがやばい理由は?最新戦略を実現する4つのコツ

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

TOPIX · 日経平均 · 米ドル/円 · ユーロ/円 · ユーロ/米ドル · 豪ドル/円 ..

また日本国内では、豪ドル/日本円は非常に人気があり、取引量が多いです。
以下は、一般社団法人金融先物取引業協会が公開する「店頭FX月次速報(通貨ペア別取引金額)」のデータです。

「豪ドルがやばい理由」とは?2024年の豪ドル/円見通しと影響要因

たとえばTradingView(トレーディングビュー)を使えば、豪ドル/日本円と鉄鉱石、原油価格など様々な銘柄を比較できます。
(上のチャートもTradingViewを使用しています。)

東京為替:ドル・円は変わらず、日本株高は継続 | マネーポストWEB

政策金利の今後の動きが、このような不安定なものとなることはさすがに考え難い。しかし市場の見通しは、好悪材料が混在していることから安定していないようである。

豪ドル/円 · 英ポンド/円 · NZドル/円 · カナダドル/円 · スイスフラン/円 · 香港ドル/円 ..

RBA(豪準備銀行)は1日の政策会合で、政策金利を0.1%に据え置きました。RBAは国内雇用市場に対して慎重な見通しで、企業のリストラ加速による失業率上昇を警戒。RBAは必要に応じて債券購入プログラム規模を拡大する用意があると述べています。

欧州為替:ドル・円は下値が堅い、豪ドル堅調 | マネーポストWEB

豪ドル相場を見通す上で最も注目したい指標が、RBA金融政策発表です。RBAは現在の金利据え置きによって、インフレ抑制に向けた行動を続けていますが、現時点でインフレ率はRBAが物価目標としている年2%~3%のレンジを依然上回っています。

上述したようにRBAは足元のインフレ動向を背景に引き締めスタンスをとっているため、当面は現行の金利水準の維持が想定されます。とはいえ、経済指標(データ)次第であることに変わりないため、今後も声明等の内容に注目しつつ、指摘されるインフレリスクや経済の不確実性などの要素を見定めていく必要があるでしょう。

東京為替:ドル・円は変わらず、日本株高は継続 (2024年12月26日)

「有事のドル」復活にスイス・フラン健在も円は変容、有事に強い通貨から読む為替相場

米ドルを軸にユーロ、円、ボンド、豪ドル、加ドル、スイスフランです。 ..

12月初日のドル/円は円安。安値は104.18円。103円台入りを回避してNY時間には104.58円まで上昇してこの日の高値をつけました。ただ先週の高値104.76円に触れる前に失速して終値は104.32円。

米ドル円に新たな節目、円安トレンド終了の条件 / 豪ドル円予想 / トルコリラ金利予想 ..

両国の緊張関係は、経済にとどまらず同地域の軍事問題まで広がりつつありますが、金融市場は今のところは材料扱いしていません。むしろFX市場は、豪ドルと米国株と強い相関関係に注目しています。景気敏感、いわゆるリスクオン通貨の代表である豪ドルは、米株と共に上昇するという見方です。

豪ドル高が98円台 オーストラリア中銀、年内利下げ見通し後退

この結果、オーストラリアの金融政策に関する市場の見通しは、利上げ、利下げ、据え置きが入り混じる状況となっている。金利先物市場から導かれる今後の利上げ・利下げの確率をみると、6月は利下げ期待が少数派ながら優勢であるが、8月は逆に利上げ見通しが優勢である。そして9月には利下げをほぼ織り込むところまで大きく期待が進んでいるが、11月には現水準に戻る見通しとなっている。

豪州の長期金利が低下基調にある直接の原因は中央銀行であるRBA ..

以下は、豪ドル/日本円と香港ハンセン指数(HSI)の値動きを比較したチャートです。