円安進み1ドル=147円台に 約1カ月ぶり 石破首相の発言受け ..


以上、今回の自民党総裁選挙の結果判明を前後した値動きについて、為替市場の立場からの見方について述べてきた。ただこれが、株式市場の立場からすると、金融所得課税などネガティブ要因のある石破氏の勝利を「石破ショック」と呼ぶのは理解できる。また、日銀利上げ反対、円安容認と見られた高市氏ではなく、それらの点で立場を異にする石破氏の勝利を、「石破ショック」と呼ぶのも分からなくはない。


それを支持する石破「新総理」誕生の可能性が後退したとして、決選投票前に円売りに動いた人はほぼ皆無ではないか。やはり日銀利上げ反対と述べている高市「新総理」誕生を先取りした円売りと考えるのが自然だろう。そうすると、決選投票の石破勝利、高市敗北の結果を受けた円買い戻し殺到も、「石破ショック」ではなく「高市ショック」になるのではないか。

この日の米ドル/円の値動きを、石破氏をテーマにした上で考えてみよう。石破氏は、経済政策については岸田政権の路線を継承し、金融政策についても日銀の判断を尊重すると説明してきた。日銀の現在の判断は、金融政策の正常化を進め、状況を見ながら追加的な利上げを検討するというもの。

円相場 荒い値動き 自民総裁選 石破氏選出で一気に円高進む | NHK

為替市場にとって、岸田政権の経済政策を継承するとしている石破「新総理」誕生は、それ自体が円安や円高をもたらすものではなく、基本的にはニュートラルな要因だろう。ただし、株式市場の「石破ショック」が今後どれだけ続くか次第では、リスクオフが為替市場の新たな材料になる可能性は残っているだろう。

ところが、決選投票の結果は高市氏の敗北。これを受けて、米ドル/円はあっと言う間に143円台へ急落した。以上をふまえると、高市「新総理」誕生を先取りした円売りが、その可能性が消えたことによって円買い戻しに殺到したという為替市場の反応は、「高市ショック」と呼ぶのがやはりしっくりくるのではないか。

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27日のドル/円は前日比で約1.8%下落し、142.24円前後で取引を終了した。自民党総裁選の第一回投票で高市氏が優勢となったことで、一時146円台半ばまで上昇した。しかし、決選投票では石破氏が勝利したため高市氏勝利を見込んだ円売りポジションが巻き戻された。またNY時間に発表された米8月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が前年比+2.2%と市場予想(+2.3%)を下回り2021年2月以来の水準まで低下したこともドル売り・円買いを促す要因となった。 自民党総裁選の結果を受けた円売りポジションの調整は一巡したと考えられる。ただ、自民党総裁選の結果発表は日本の株式市場の引け後だった。その後、日経平均先物が大幅に下落していることから、本日は日経平均株価の値動きに注目が集まる。日経平均株価が想定以上の下落を示した場合にはドル/円が141円台へ続落するリスクがある。一方で株式市場が比較的早期に落ち着けばドル/円相場への影響も軽微にとどまるだろう。 本日はNY時間にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されている。ただ、今週金曜日(10月4日)には米9月雇用統計を控えている。米国のインフレがFRBの目標である2%に近付く中で、市場の注目は米国の労働市場に向いている。パウエル議長がこれまで通りデータ重視の姿勢を示せば、反応も限定的となりそうだ。


ドル円相場は3日に147円台まで円安が進行。石破首相の利上げに慎重な発言が材料視されたが、4日の9月雇用統計で再波乱が起きる可能性もある。

2日の米国市場では9月の民間部門雇用者数がエコノミスト予想を上回り、大幅利下げ観測が後退。米10年債利回りは一時8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して3.8%を上回った。

金融政策の正常化に前向きだとみられていた石破茂首相の利上げに慎重な発言が伝わり、円買いポジションを巻き戻す動きが優勢になっている。

2日夕の東京市場の円相場は、1ドル=144円05~08銭で取引されていたが、1日たらずで2円以上円安が進行した。石破首相が2日、日本銀行の追加利上げについて「そのような環境にあるとは思っていない」と発言したことで、日銀の利上げ観測が後退した。

石破発言「選挙目当ての豹変」 利上げ姿勢を軌道修正、識者ら批判

あおぞら銀の諸我氏は、「昨日の石破首相と植田総裁の会見でハト派的なものはかなり織り込んだ。これまでと特別違った内容の発言はなく、反応は限定的となっている」との見方を示した。

円は対ドルで一時147円台前半に下落、石破首相発言受けた売り続く

東海東京インテリジェンス・ラボの柴田秀樹金利・為替シニアストラテジストは、「石破首相が追加利上げに向けてトーンダウンし過ぎている」とし、日銀の植田総裁の発言も「ストレート過ぎで、市場のボラティリティー(変動率)が上がりやすくなる」と指摘。投機勢は円の買い持ちに相当傾いており、「高市トレード」で付けた9月27日安値(146円49銭)を抜けてきて「逆回転が効いている」と述べた。

石破総理発言で円安加速 為替のプロがみる「政治」と「相場」の関係

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

石破茂首相が日銀の追加利上げに慎重姿勢を示したことや、米労働市場の底堅さを示す経済指標の発表を受け、円相場は1ドル=146円台に急落した。

石破首相は2日、首相就任後初めて日銀の植田和男総裁と会談し、「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と述べた。林芳正官房長官は3日午前の記者会見で、石破首相は金融政策の具体的手法は日銀に委ねられる方針だと承知していると語った。

1か月ぶり1ドル147円台「円安」 石破首相の利上げ慎重発言などで

自民党総裁選の決選投票は石破氏が逆転で勝利。「高市トレード」が急速に巻き戻される形で株売り・円買いに傾いた。石破氏は緊縮財政志向で金融所得課税に前向きと見られていることから、さらに反応は強く日経平均先物は2000円超急落。円は全面高となった。石破氏はその後、「物価上昇を上回る賃金上昇のため新しい資本主義を加速する」と述べて岸田首相の経済政策を踏襲する姿勢を示した。また、その後のテレビ出演では「政府と日銀は緊密に協力すべき、金融政策に関して日銀に要請はしない」と発言。さらに「必要であれば財政刺激策を実施する」として市場の緊縮財政懸念について火消しを図った。

石破首相の利上げに慎重な発言などを受け、外国為替市場で円安が進み、円相場は1か月ぶりに一時1ドル=147円台まで値下がりしました。

あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストはドル・円相場について、「石破首相の発言だけでなく米ADP民間雇用統計が良かったので踏み上げが加速したが、ここから上にドルのロング(買い)で攻めていく環境にはない」と指摘。「10月日銀会合で利上げできないとしても12月は考えられる。円安となれば利上げに向けた動きも出てくる可能性がある」と述べた。

石破首相が2日、日本銀行による追加利上げに慎重な発言をしたことで、金融市場では円安と株高が大幅に進んでいます。中継です。

3日の東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=147円台前半と8月以来の水準に下落。石破茂首相の早期追加利上げに対する後ろ向きな発言や、堅調な米雇用指標を背景に円売り・ドル買いが進んだ

THE MARKET:《ドル・円》総選挙へ向け石破相場は一服へ 山本雅文

欧州連合(EU)基準のフランス9月消費者物価指数(CPI)は前月比-1.2%と予想(-0.8%)を超えて大幅に低下。前年比では+1.5%と予想(+1.9%)を下回る伸びとなり、2021年7月以来の水準に鈍化した。

円相場が1ドル=146円台まで値下がり 石破総理発言などを受け

来週の円相場は上昇か。石破茂首相が「利上げする環境にない」とした後の円安は行き過ぎだったとの見方から、反動の円買いが続く。米国では消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化傾向が確認される公算が大きく、ドルの重しとなりそうだ。

【読売新聞】 3日の東京金融市場は、石破首相が前日に日本銀行の追加利上げに慎重な姿勢を示したことを受け、円安・株高が進んでいる。

石破首相の利上げに慎重な発言などを受け、外国為替市場で円安が進み、円相場は1か月ぶりに一時1ドル=147円台まで値下がりしました。

石破首相は2日夜、日銀植田総裁との会談後、「現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と述べました。市場からは追加利上げには慎重だと受け止められたことで、円安が進みました。

さらに、2日にアメリカで発表された雇用に関する指標が市場の予想を上回ったことで、アメリカの大幅利下げ観測が後退、円を売ってドルを買う動きが加速しました。

円相場が1ドル147円台をつけるのは先月3日以来、1か月ぶりです。

“石破ショック”一転 株高&円安に ドル円147円台 日経平均 ..

従来の主張からは利上げ容認派とみられた石破首相は、市場が利上げ期待を高め円高・株安が進行すると発言を変化させ、10月2日には植田和男日銀総裁と会談し、今は利上げする環境にないと述べた。その後、米経済指標の堅調もあってドル・円が1ドル=150円方向へ上昇すると、インフレ再加速…