クラミジア結膜炎の治療。あたらしい眼科31:1509-1512,2014
クラミジア感染は皆さんが思ったより拡がっています。
当院でも不妊症や下腹痛がある患者さんにはクラミジア検査を行っていますが、1割以上の方が陽性となります。
特に10代、20代、を中心に50歳代まで感染していることが見つかります。
性風俗業の方では非常に陽性率が高くなります。
感染者の粘膜や体液に触れることで感染が起こるので、性行為や性的接触が主な感染経路です。精液や腟分泌液のほか、唾液を介した感染もあるため、キスによって感染する可能性もゼロとは言えません。また、体液が付いた指で目を触ってしまい、結膜に感染するケースもあります。咽頭感染はオーラルセックスによって起こりますが、目から喉へ感染拡大する可能性もあります。クラミジアは母子間での感染もあり、感染した母親が出産した際、赤ちゃんへうつってしまう恐れもあります。そのため、妊娠初期の性病検査が推奨されています。
またクラミジアは大切な赤ちゃんに、出産中の産道感染を引き起こします。
軽症であれば結膜炎、重症になると肺炎の原因になり、未熟児や低出生体重児の場合、生命を危険にさらしてしまいます。
結膜炎などの新生児クラミジア感染症を引き起こす可能性があります。 ..
性器クラミジアですと、男性はクラミジア性尿道炎、女性はクラミジア性子宮頚管炎を起こします。さらに、男女どちらも咽頭クラミジアや結膜炎にかかる可能性があります。
クラミジア感染症は「クラミジア・トラコマチス」によって起こる性感染症です。日本国内で起こる性感染症の中では一番多く、特に若年層の感染が増えています。男性に比べて、女性は自覚症状が出にくいため、感染者数が多い傾向にあります。 妊娠中や不妊治療時の検査で発見されるケースが多く、治療を受けずにいると不妊のリスクが高まるので、早期発見と治療が非常に重要です。当院では性感染症の検査と治療を提供しています。「感染しているかも?」とお悩みの際は、お気軽に当院をご利用ください。
これらの注意点を守ることで、クラミジア感染症を確実に治療し、再感染や合併症のリスクを減らすことができます。治療中に不安や疑問がある場合は、必ず担当医に相談してください。
潜伏期間は淋菌よりも長くです。症状などがあり来院した場合は、男性は尿や尿道からの分泌物の検査を行います。女性は子宮頸管擦過の検査を行います。性器クラミジア感染症と診断された方は必ず咽頭検査も行います。うがい液で検査できます。クラミジア直腸炎を疑う時は直腸擦過検体や大腸内視鏡検査を行います。肛門クラミジアの検査は肛門擦過検体を用います。確定診断にはPCR (拡散増幅検査)が最も用いられます。PCRは検査結果が出るまで数日要しますが、クラミジアに感染している患者さんの見逃しが少なく、淋菌の同時検出も可能です。
出産の時に母親がクラミジアに感染していると、赤ちゃんが産道(膣)を通る時に感染して結膜炎や鼻炎、肺炎を起こします。 ..
クラミジア感染による結膜炎。大きな濾胞が形成されている。
克服されていない感染性結膜炎 抗アデノウイルス薬 MRSA耐性菌 再興感染症 淋菌・クラミジア ..
《パートナーからの再感染》
最も一般的な再発の原因は、治療を受けていない性的パートナーとの性行為の再開です。
パートナーも同時に検査・治療を受けることが重要です。
《新しいパートナーとの感染》新しい性的パートナーとの性交渉によっても再感染が起こる可能性があります。
感染した菌の量や体調によって症状の現れ方が異なり、無症状のまま進行することもあります。
クラミジア感染症の再発を防ぐためには、適切な治療と予防策、そして定期的な検査が重要です。再発のリスクが高いことを認識し、パートナーとの協力のもと、慎重に対処することが求められます。
[PDF] 上咽頭クラミジア感染を合併した成人型封入体結膜炎の 1例
オーラルセックスが一般的になってきているため、男女とも咽頭感染が増えています。無症状の方がほとんどですが、喉の痛みや腫れなど風邪に似た症状や喉がイガイガするなどの症状を起こすことがあります。性器クラミジア感染症より治療に時間がかかると言われています。
また、クラミジアを含む体液がついた手で目を擦ったりすると、結膜炎になることがあります。
また、アナルセックスにより直腸・肛門クラミジアを発症する可能性があります。排便時出血や粘血便、肛門痛の症状がある方もいますが、無症状の方が多いです。
妊婦では絨毛膜羊膜炎を起こして流早産の原因になったり、分娩時に産道感染を起こし、新生児結膜炎や新生児肺炎の原因にもなったりします。
7.4 本剤1000mg(力価)を1回経口投与することにより、アジスロマイシン感性のトラコーマクラミジア ..
ジスロマックやクラビットなどの抗生物質による内服治療で、クラミジアは完治することが可能です。しかし、耐性菌が増えていることも報告されているため、治療完了後には一定期間を置いてから再検査を行い、細菌が完全に消えているかを確認することが大切です。もし細菌が残っている場合は、完全に消滅するまで治療を続ける必要があります。治療途中で中断すると、症状が悪化したり完治が難しくなったりする恐れがあるため、医師の指示に従い治療を終わらせることが重要です。
検査結果でクラミジアが陽性(+)の場合の治療費用目安です。 初診料: 2,750円
1回4錠の服用で治療が完了できるお薬です。「治療後から数日は下痢を起こしやすい」というデメリットもあります。 肝臓で代謝されるため、服用後からの1週間は肝臓に負担をかけないよう注意する必要があります。そのため治療では、禁酒を1週間続けていただきます。飲酒してしまうとジスロマックの効果が減少し、クラミジアが完全に治らなくなる恐れがあります。
クラミジア・トラコマチスという菌が、性行為やオーラルセックスで性器、特に子宮 ..
妊婦健診などで妊娠中にクラミジアに罹っていることが分かった場合、出産前に治療が必要です。
ジスロマックは妊婦でも内服可能なマクロライド系の抗生物質であるため、感染が判明した場合はジスロマックで治療します。
気付かないでいると、母子感染を起こし、赤ちゃんで結膜炎や肺炎を起こす怖い病気でもあります。 ..
主な類似疾患には以下のようなものがあります
・尿道炎や子宮頸管炎の症状がクラミジアと似ています。
・排尿時の痛みや異常分泌物などの症状が共通しています。
・ただし、淋病の方が発症までの期間が短く、症状がより激しい傾向があります。
・クラミジア尿道炎とほぼ同様の症状を示します。
・尿道の軽い痛みやかゆみ、分泌物などが共通しています。
尿道の痛みや軽いかゆみ、膿分泌などの症状がクラミジアと似ています。
のどの腫れや痛み、発熱、タンの絡んだせきなど、一般の風邪と似た症状を示すことがあります。
排尿時の痛みや頻尿などの症状が、クラミジアによる尿道炎と似ている場合があります。
下腹部の痛みや排尿時の不快感など、クラミジアによる合併症と似た症状を示すことがあります。
特に、クラミジアと淋病は同時に感染しているケースもあるため、医療機関での検査が重要です。
「ジスロマックR錠250mg」添付文書(第24版)。ファイザー株式会社 ..
治療にはジスロマックやクラビットなどの抗生物質をお飲みいただくことで完治します。
ジスロマックは4錠を一気に飲むことにより、1週間効果が持続するといわれています。
1回の内服で治療が終わるのでよく使われますが、内服後数日は便がゆるくなりやすい傾向です。
ジスロマックは肝臓で代謝される抗生物質であるため、効果が持続している1週間は肝臓に負担がかからないように飲酒はお控えください。
また、アルコールの摂取によりジスロマックの体内への吸収が低下し、薬の効果が低下しクラミジアを治療することができなくことがあるので注意が必要です。
クラビットは1日1錠を7日間内服していただきます。
クラビットはジスロマックほどは下痢になりづらいというメリットはありますが、1週間毎日飲み薬を飲まなければならない点はデメリットといえるでしょう。
ただ精液が手に付着し、そのまま目を擦ったりしてしまうと、手を介して結膜炎を起こすことがあります。 ..
妊婦健診でクラミジア感染が判明した場合は、出産前に治療を行って赤ちゃんへの感染拡大を防ぐ必要があります。その場合は、妊娠中の方にも安全なマクロライド系抗生物質、ジスロマックなどを処方します。
薬事情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介(2010年3月)
問診で症状を詳しく伺い、視診とヒアリングから性感染症が疑われる場合には尿検査を行います。
咽頭にクラミジアの感染がある場合には、綿棒で咽頭の粘膜をこすって検体を採取する方法もしくは、うがい液によって検査を行います。
検査の結果がでるまでには数日間かかりますが、症状がはっきりとある場合には結果が出る前に検査当日から治療を行います。
ジスロマック1回内服して治療します。 治療後の経過・治癒の判定
妊娠中にクラミジアに 感染していることが分かった場合、出産前に治療が必要です。
絨毛膜羊膜炎:クラミジア感染は絨毛膜羊膜炎を引き起こし、子宮収縮を促進する可能性があります。
流早産のリスク:絨毛膜羊膜炎によってプロスタグランジンが活性化され、流産や早産のリスクが高まります。
新生児結膜炎:分娩時にクラミジアに感染している場合、産道感染により新生児が結膜炎を発症する可能性があります。
新生児肺炎:同様に、新生児が肺炎を発症するリスクもあります。
妊婦健診でのクラミジア・スクリーニングが公費で行われています。(公費での検査実施は自治体によって異なる場合があるため、詳細は居住地の自治体や担当の医療機関に確認することをお勧めします)
一般的に妊娠16週頃に全妊婦を対象に検査が実施されます。全ての妊婦が必須で受ける検査ではありませんが、多くの医療機関で推奨されています。
妊婦に安全な抗生剤として、マクロライド系抗生剤が推奨されています。具体的には「ジスロマック錠250mg1日4錠1回」または「クラリス錠200mg1回1錠1日2回7日間」が処方されることが多いです。
治療効果の判定は、服用終了後3週間以上あけて行うことが推奨されています。パートナーも同時に検査・治療を受ける必要があります。両者の陰性化が確認されるまでは性行為を控える必要があります。
妊娠を計画している女性や性的に活動的な女性は、定期的な検査を受けることが推奨されます。